教員はICTスキルだけでなく、基本的なPC操作も苦手な話

さて、今回の記事は、タイトルの通りです。

教員のICTスキルについて、統計資料と私の経験をもとに、雑談を展開していきます。気楽に読み飛ばしてくださいね。

ぴーちょこ

公立学校は、ICT化が遅れているんだぞ!コロナによる全国一斉休校のせいで、慌ててタブレット整備に奔走したけどね…。

目次

教員のICT活用指導力について

教員のICT活用指導力の結果から

教員はどれくらいICT活用指導力があるのか。これについて、文科省の統計資料を紹介します。

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文字が小さい資料なので、読みにくいかと思いますが、この資料は令和元年度に実施された調査の中にある、「教員のICT活用指導力の状況」についての集計結果です。

さて、細かいグラフですが、ここで注目していただきたいのは、Bの「授業にICTを活用して指導する能力」と、C「児童生徒のICT活用を指導する能力」です。

この2つが、AとBに比べて結果が良くないことがわかりますね。

特に、B4とC4の設問の結果が気になります。

B4「グループで話し合って考えをまとめたり,協働してレポート・資料・作品などを制作したりするなどの学習の際に,コンピュータやソフトウェアなどを効果的に活用させる。」が、「できる・ややできる」と回答したのが、62.1%です。

また、C4「児童生徒が互いの考えを交換し共有して話合いなどができるように,コンピュータやソフトウェアなどを活用することを指導する。」については、59.5%です。

つまり、教員が10人いたら、4人はこれらのことについて「あまり指導できない・指導できない」と答えているわけです。

これって、やばくありません?

でも、現場を知っている先生ならわかりますよね。確かに、ICT活用を指導できそうもない先生が周りにいるはずです。そして、そういう先生の中には、超アナログな先生もいます。

とにかく、ICT活用指導力が十分でないのに、ICT化がどんどん進められているというわけです。

教員は、ICT活用指導力を向上させている?

では、適切なたとえかわかりませんが、これを大学の医学部や看護学校に置き換えてみましょう。

新しい医療機器が導入されます。しかし、10人中4人の指導者が「あまり指導できない」もしくは「指導できない」としたら、どうなりますか?やばくないですか?

公立の中学校は、PC等を指導するのが技術科の教員なので、ICT活用指導力については問題ないと思います。しかし、小学校の場合、担任によってICT活用指導力がものすごく違います。

そのため、ある先生はICT機器を多く使用する、ある先生はほとんど使用しないといった違いが生まれます。

ぴーちょこ

ICT機器を使えばいいってわけではないですけどね。ただ、使えないから使わない教員がいることが問題です。

だから、当然、ICT活用指導力が向上するように、研修を受けて理解を深めなければなりません。

しかし、以下の資料をご覧ください。

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なんと、「令和元年度中にICT活用指導力の各項目に関する研修を受講した教員の割合」が平均で50.1%!

50.1%ですよ!

この調査、「1年間で1回でも研修を受けたか、または受ける予定か」というものです。つまり、全国の教員の2人に1人は、1年間で1回もICTに関する研修を受けていないということになります。

ただし、資料からわかる通り、都道府県でものすごく差があります。大分県は92.3%に対し、岩手県は23.6%です。

ぴーちょこ

国が体制を整えて取り組んできたわけでなく、地方に丸投げしているのが よくわかりますよね。

これでは、教員のICT活用指導力が向上するはずもありません。

基本的なPC操作が苦手な教員も結構いる

ICT活用指導力があるということは、当然自分がICT機器をある程度使用できるということです。使用できなければ、教えることなんかできませんよね。

学校のICT環境は、民間に比べて遅れているというのは良く知られた事実ですが、そのためにPCそのものが苦手な教員もまだ結構いるのです。

ぴーちょこ

やはり、年配の先生に多いイメージです。

では、ここから例を紹介します。笑っちゃうものもありますが、実際に私が出会ってきた先生方です。(中には、今から10年以上も前の出来事もあるので…。ただ、10年前ならすでにWindows7の時代ですが…。)

  • デスクトップパソコンを「ディスクトップパソコン」と言う
  • 「Ctrl+Alt+Delete」を知らないので、固まりかけると電源ボタンを長押し終了する
  • CD-RやDVD-Rなどにデータを書き出せない
  • PCの音量調節ができない
  • ひらがな入力しかできず、しかも人差し指一本タイピング
  • プリンタに紙が詰まっても取り出せない
  • Excelの数式のSUMすら知らない(電卓で集計→手入力)
  • 自宅PCにウイルスソフトを入れていない

他にもたくさんあります。でも、こんな基本的なこともできない教員はごくわずかですからね。ただ、確実にいます。

一方で、ICTスキルに優れた先生がいるのも事実です。Excelを駆使して、教員にとって便利なツールを作る先生がいます。動画編集に長けた先生もいます。

まとめ

ICT機器が学校にたくさん導入されるのは、とてもありがたいことです。しかし、それらが使えなければ何ともなりません。

そのためには、研修会がきちんと実施されることが大切だと思います。でも、1回研修会を受けただけでは、当然ながら子どもたちに指導するには不十分です。

そのために、学校に1人ずつでもICT支援員を常駐させる必要があると思います。困ったらすぐにサポートに回ってくれる人がいれば、ICT機器にトラブルがあっても対応してもらえますし、その間担任は授業を進めることができます。

使い方についても、教えてもらうことができるので、1回の研修会で身につかないことも使いながら覚えられるでしょう。

学校は研修会を何回も開けるほど、時間的に余裕があるわけではありません。ですから、使いながら覚えていけるように、ICT支援員が学校に常駐していることが大切です。

最後に。最も大切なのは、教員自身がICT機器を使えるようになろうとする気持ちと努力だと思います。年齢は関係ありません。

指導に必要なICT活用指導力を高めていきたいですね。


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この記事を書いた人

元教員。
公立の小中学校で20年間勤務した経験を生かし、今をがんばる先生方を応援するサイトを作っていきます。

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