私が教員を辞めた3つの理由

私が教員を辞めた3つの理由

私、ぴーちょこが教員を辞めた3つの理由について、お話したいと思います。

その前に、いったいどれくらいの人が定年を待たずして、途中で教員を辞めていくのか気になりませんか?

公立学校の教員の離職率はどれくらいなのでしょうか。教員の離職率について、平成30年度の資料をもとに、ぴーちょこが独自に調べてみた結果、以下のようになりました。

ぴーちょこ

公立学校の教員の離職率(普通退職)は、およそ0.9%!

公立学校の教員数(文部科学統計要覧(平成30年版))

公立学校の普通退職者数 (平成30年度 地方公務員の退職等状況調査 総務省)

公立学校の教員数は、データによると約109万人です。一方、普通退職者は約1万人です。計算するとおよそ0.9%となります。一般企業の離職率と比べると、ものすごく低い割合であることが分かります。(新規学卒者の離職状況 厚生労働省)

普通退職と言っても、結婚や家族の介護など、家庭の事情などで退職する人もいます。そうすると、「教員を辞めたい!」と思って退職した人はさらに少なくなるのではないでしょうか。

でも、実際には「教員を辞めたい」と思っている人は想像以上にいるような気がします。ただ、公務員のために安定した収入があるというのが足かせとなって、退職に踏み切れないのではないように思います。

私、ぴーちょこも、ものすごーく悩みました。半年以上「どうしよう、どうしよう」と悩んでいました。

この記事を読まれている方も、すごく悩んでいるのではないでしょうか。

退職することを相談する相手がいたとしても、実際に退職した人がどんな理由で、どんな気持ちで退職していったのか、知る機会は少ないと思います。

一つのパターンとして、ぴーちょこの「教員を辞めた3つの理由」を参考にしていただけたらと思います。

目次

わが子と過ごす時間が確保できない

これが一番の理由です。

毎日午前7時過ぎには家を出て、学校を出るのが午後10時ごろ。忙しい時期は日付が変わることもありました。子どもたちが起きてから家を出るようにはしていましたが、子どもたちが寝る前に帰宅することはなかなかできませんでした。

時間外勤務は、毎月100時間を超えるのが当たり前でした。早く仕事を切り上げようと思っても終わらないのです。自分の仕事の要領が悪いのではないかと自己嫌悪に陥ることもしばしばありました。

土日も当たり前のように出勤。平日にできなかった仕事に取り組むためです。子どもたちは家にいるのに、仕事のために学校へ行きます。

教員の世界には、「帰りが遅くなるのが当たり前」いう風潮があります。また、「長時間勤務している人が熱意のある先生」のような考え方もあります。先輩の先生方は、「うちの子どもたちは、おじいちゃん、おばあちゃんが育てた」なんて笑い話のように言います。しかし、それが当たり前になるのは、自分にとって許せないことでした。

ある日、自分にとってショックなできごとがありました。

ぴーちょこ

保育園に通う娘を迎えに行ったら、泣かれた( ノД`)シクシク…

この時、いかに娘と関わる時間を作れていなかったか痛感しました。そして、何のために仕事をしているんだろう、自分の人生で大切にしたいことは何だろう、と真剣に考えるようになりました。

子どもたちは、日々成長していきます。そんな子どもたちが成長する姿をもっと見たい。学校の子どもたちも大切ですが、わが子も大切です。

私、ぴーちょこは男性ですが、長女の時に育児休暇を取得したことがあります。それが、仕事がだんだん忙しくなっていき、三女の時はほとんど育児に関われなくなっていました。

公務員としての安定と、子どもたちとの時間のどちらが大切かということを真剣に考えました。そして悩みました。

結果、子どもたちとの時間を取るのです。ただし、下記の2つの理由も踏まえて出した結論です。

体調を崩してしまう

退職する最後の1年は本当に多忙で、体調を崩しがちでした。まず、年度当初の2か月で6㎏体重が落ちました。決して疲れて食欲がなかったわけではありません。食べているのに体重が落ちたのです。

その後、仕事に少しずつ慣れてくると、今度は一気に太りました。健康診断の数値も一気に悪くなりました。

何と最高血圧が140に!

これまで、最高血圧は110前後でした。何かの間違いかと思って測りなおしてみるのですが、何回やっても135を超えました。(退職したら、それだけで血圧は戻りました。)

体重が急激に落ちた年度当初の2か月は、本当に辛かったです。短時間ですが泥のように眠り、朝になると「仕事に行かなければ!」という使命感で目が覚めるという毎日。

妻は言いました。「いつも青白い顔で帰ってきて心配。寝たらそのまま起きてこないんじゃないかと思った。」と。

また、四六時中、仕事のことばかり考えるようになりました。常に7~8個のことを同時並行で考えてばかりいました。家族と会話をしていても、どこか心ここにあらずの状態でした。

もともと頭痛はあまりないのに、急な頭痛に襲われることもありました。   「教員を辞めたい…もう死にたいとまで考える人へ」に書きましたが、私は2年目に多忙すぎて精神的、肉体的に参ってしまい、半年間休みました。その経験から自分の限界がわかっていて、このままではヤバいと感じるようになったのです。

わが子と関わる時間を作れない精神的な負担、そして長時間の勤務による身体への負担、この2つが重なり、退職への思いを強くしていくことになりました。

労働環境が改善しそうにない

文部科学省のホームページには、働き方改革について以下のようなことが述べられています。

学校における働き方改革については、中央教育審議会で議論が行われ、平成31年(2019年)1月25日に答申が取りまとめられました。文部科学省としては、答申も踏まえ、学校と社会の連携の起点・つなぎ役として、学校における働き方改革のための取組を進めていきます。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/hatarakikata/index.htm

「働き方改革」といっても、近い将来に教員の労働環境が大きく変わるとは思えませんでした。現職で働いている方ならわかると思います。「時間外勤務を減らす」と言っても、仕事内容が変わらなければ無理な話です。

また、教師の多忙を解消するために、少しずつ具体的な取組が行われるとしても、大切なことは「多忙感」を解消することだと思います。

私が勤務していた学校では、定時退勤日というのが設けられていました。この日は定時になったら一斉に帰るという取り組みです。しかし、現場の先生ならおわかりですよね。そう、仕事を先送りにするだけです。結局、次の日が大変になるだけです。

近隣の学校でも同じ取り組みがなされていましたが、退勤したフリをして再び戻ってくるという先生も少なくないとか…。

ともかく、長期的に見れば労働環境は改善していくのかもしれませんが、疲弊しきっている私にとっては、5年、10年先の話など待っていられません。

私は、以上の3つの理由から、教師を辞めました。今は、わが子と関わる時間が増えて、とても幸せです。

ただ、教師の仕事を否定するわけではありません。教師はすばらしい仕事です。ただ、あまりにも私の考えとはかけ離れた仕事内容になっていってしまいました。(一言で言えば「ブラック」ということですが…)

私は人生の選択として、「教員を辞める」ことを選びました。それは人生の一つの選択にすぎません。

しかし、私は20年間近くも教員をやってきました。教員を辞めるという決断はすごく難しく、本当に本当に悩みました。

最後に。退職に踏み切れたのは、妻の理解があったから

ただ、最後に退職に踏み切れたのは、妻の理解があったからです。

私が教員を辞めた3つの理由は、私個人のことです。しかし、私には家族がおり、子どもたちがいます。私の独断で決めることはできません。

  • 40代の世帯主
  • 3人の子持ち
  • 教員以外の仕事をしたことがない

妻は退職することを理解してくれましたが、ずいぶん話し合いました。というか、妻は私が倒れることを心配して、もう辞めた方がいい、私は家族を養う立場として踏ん切りがつかないという感じでした。

ただ、身体的なことを言えば、あのまま続けていたらヤバかったと思います。血圧を含め、明らかに体調がおかしいという自覚があったので…。

わが家は共働き(妻も教員)なので、世帯としての収入がなくなるわけではありません。そういった状況も退職することを後押ししてくれました。

今は、精神的、身体的な健康を取り戻し、子どもたちと過ごす時間も格段に増えて、本当に幸せです。

ここまで長文を読んでいただき、ありがとうございます。参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

元教員。
公立の小中学校で20年間勤務した経験を生かし、今をがんばる先生方を応援するサイトを作っていきます。

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