教員の働き方改革 ~非常勤講師として生きる~

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どうも、元公立小中学校教員のぴーちょこです。

教員はやりがいのある仕事ですが、自分の時間が作れないくらいに多忙な環境が当たり前です。私は小学校も中学校も経験していますが、どちらも多忙には変わりがありません。拘束時間としては、部活動が盛んな中学校の方が長いです。ただ、小学校は一息つける時間が中学校よりも少ないです。

日々、教師としての働き方に疑問を感じながらも、目の前の子どもたちのために一生懸命働いている先生方がいます。

正規の教員として働くことはできないけれど、教育に関わりながら、別の働き方はないのか。

そこで今回は、非常勤講師として生きることについて考えてみたいと思います。

目次

非常勤講師のメリット、デメリットは?

非常勤講師のメリットとデメリットを挙げてみます。

〈メリット〉

時間給のため、労働時間がはっきりしており、基本的に残業がない。

時間で働く、いわゆる授業のコマ数で働くため、労働時間がはっきりしています。(正規の教員でも労働時間は決められているって?その範囲で終わらないじゃないですか(´;ω;`)ウッ…)

2限~4限が勤務であれば、4限が終われば帰れます。

時々、学校事情でどうしても勤務時間を変更する必要があるときは、事前に連絡があります。その場合、勤務の割り振りを行うので、既定の時間以上に働くということはありません。というか、もしサービス残業を頼まれるようならはっきりと断りましょう。

教材研究、テストの採点などで自主的に残りたい場合があるかもしれません。でも、非常勤講師は定時で帰った方が管理職は安心します。なぜなら、自主的な残業であっても、非常勤講師を時間外で働かせていると思われたくない、そうした状況を作りたくないと考える管理職が多いからです。

もちろん、中には「気の済むまでやってもらってかまわない」という親分肌の校長もいますが。まあ、忙しい時期は仕方がないですが、正規教員で働いていた時と比べれば、残業の有無は雲泥の差です。

定時で帰ることにうしろめたさがない。

続きになりますが、非常勤講師という立場上、時間(コマ数)契約ですので、決められた時間に帰ることにうしろめたさがありません。

正規の教員であれば、「学年主任ががんばっているから帰れない」といったような、変な忖度をするかもしれませんが、そんな必要はありません。時間契約ですので、さっさと帰ってしまいましょう(笑)。

授業だけに専念できる

授業だけに専念できることが、最大のメリットと感じる人もいるはずです。教師を志し、採用された先生の中には、授業とは関係ないことに追われ、思うように授業の準備ができない現状にやる気をなくした人もいると思います。

しかし、非常勤講師になれば、授業だけに専念することができます。きっと、正規で働いていた頃にやろうと思ってもやれなかった授業ができるようになると思います。

校務分掌が割り当てられない。

非常勤講師には、学校を運営するために必要な係の分担、つまり校務分掌が割り当てられません。教員の忙しさの多くを占めているのは、校務分掌です。ですから、校務分掌がない非常勤講師は、時間契約という理由以上に働き方にゆとりがあります。

担当する校務分掌が何もなかったらどんな状況になるか、現役の先生なら想像がつくと思います。

担任になることはないので、めんどうな保護者対応がない。

担任になることもないので、基本的に保護者対応をする必要がありません。家庭訪問、二者懇談や三者懇談といったこともしなくてよいのです。

教員を辞めたいという理由が、保護者対応によるものだとしたら、非常勤講師はなおさら選択肢として候補の上位に来るのではないでしょうか。

もちろん、保護者対応のみならず、学級経営に関わる全ての仕事がありません。

副業できる。

メリットでもあり、デメリットでもあります。

公立学校の常勤講師や臨時的任用教員は、地方公務員に準ずるので、職務専念義務があり、副業が認められていません。

対して、非常勤講師はそうではないために、副業ができます。教育に携わりながら、趣味を生かした副収入を得ることもできます。教員として働いていたことを思えば、かなり自由で幅広い生き方ができます。

しかし、副業ができることはメリットですが、逆に言えば副業をしないと生活できるほど稼げないということでもあります。

契約時間数が少ない先生の中には、非常勤講師をかけ持ちした上で、別の仕事をしている人もいます。

〈デメリット〉

正規の教員に比べて、給与面、福利厚生面で大きく劣る。

当然ですが、正規教員と比べて、給与面では大きく劣ります。これは、時間給によるものなので当然と言えば当然です。さらに、週当たりの勤務時間数でも大きく変わります。週当たり20時間の人と10時間の人を比較すれば、単純に給料は2倍違ってきます。

つまり、非常勤講師として働くなら、週当たり何時間勤務となるかがものすごく重要です。

時間当たりの給与は、各自治体によって違います。また、県費の非常勤講師なのか、市費で雇われる非常勤講師なのかでも違うようです。

福利厚生面ですが、これも正規教員のように手厚くありません。まあ、非常勤講師は一般的なパートタイムの働き方なのですから仕方がありません。

担任と違い、子どもとのかかわりが薄くなる。

子どもとかかわることが教師の醍醐味だという人にとっては、担任のクラスを持てないことは大きなデメリットになります。副担任や教科専任をしたことがある先生なら、担任の先生と比べて、子どもとの距離感の違いを感じたことがあるかと思います。

勉強を教えること以外に、子どもとの関わりを重要視する人にとっては、やりがいを感じにくいかもしれません。

ただし、子どもとのかかわりをそこまで求めない人には、適度な距離感がかえって良いのかもしれません。

希望する働き方かどうか、勤務先の学校による。

こればかりは、直接聞いてみないとわかりません。自分が希望する時間数、教科、学年等、全て希望通りになるとは限りません。特に、時間数はそのまま給料に直結しているので重要なポイントです。

中学校での非常勤講師であれば、ほぼ間違いなく免許教科の講師として採用されると思います。しかし、小学校の場合だと、免許教科とは違う教科を任されるかもしれません。また、それが複数教科にまたがるかもしれません。特別支援学級の補助かもしれません。

非常勤講師は基本的に1年更新です。毎年、条件の良いところで働くことができればよいですが、そうなるとも限りません。

非常勤講師として生活できればOK

ここが大切なポイントです。今回は、正規教員として働いていた人が退職し、非常勤講師として働くことを想定しています。

もし、非常勤講師としても生活が成り立つのであれば、非常勤講師として働くのはアリだと思います。現在の多忙な教育現場で、日々消耗しきっている中、豊かな人生を送るために、給料が下がっても大丈夫であるなら、選ぶ価値はあります。

生きていくうえで、何かを得れば、何かを失うものです。自由な時間、充実した家庭生活の時間などをとれば、正規教員に与えられる給料や福利厚生は失います。

あなたの今の生活をよく分析したうえで、非常勤講師として働くことを検討してみてください。

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非常勤講師として働く人の実際

私の知り合いの女性の先生が、正規教員を退職し、非常勤講師として働いています。

彼女は30代で既婚者です。夫と、2人のお子さんがいましたが、私と同じように、子どもとの時間を作りたいという理由で退職しました。

彼女はいわゆるやり手の先生で、管理職からの信頼も厚く、多くの仕事が勤務校以外からも回ってくるような状況でした。そのため、本人の思いとは裏腹に、わが子との時間を作ることが難しくなってきてしまったのです。

現場で働いている先生方ならご存知の通り、デキる先生に大きな仕事が回っていきます。できない先生、やる気ないオーラを出している先生には、それなりの仕事しかいきません。

彼女は非常勤講師となって、ものすごく生き生きとしています。わが子とかかわる時間が増えたこともそうですが、教員として多忙化の原因である校務分掌や会議などに時間を割かれず、教えることのみ集中できる環境が彼女には合っているそうです。

最後に

公立学校では、慢性的に教員が足りていません。非常勤講師の仕事も、選ばなければすぐに見つかると思います。教育現場で働いてきた先生なら、まったくの異業種でパートの仕事を探すよりもよいかもしれません。非常勤講師と異業種の時間給の仕事を比較すると分かりますが、給料が全然違います。しかも、これまでの経験が生かせるので、仕事も覚えることは少ないです。しかも、教員経験を生かしてすぐに活躍できると思います。

ただ、自分がこれまで働いてきた職場で、非常勤講師として働いている先生の生き方を思い出してみると、非常勤講師もいいなあと素直に思います。

メリットやデメリットを比較しながら、非常勤講師として生きる道も考えてみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

元教員。
公立の小中学校で20年間勤務した経験を生かし、今をがんばる先生方を応援するサイトを作っていきます。

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