9月になりました。夏休みが終わり、新学期が始まりましたね。早いところだと、8月の終わりごろから2学期がスタートしているのでしょう。
さて、子どもの自殺が問題視されてからかなりの年月が経ちます。学校現場にとって、9月1日は最も自殺する子どもが多いのは良く知られた事実です。
以下は、自殺総合対策推進センターから出されている資料「昭和48年度から平成27年度における、通学適齢期の自殺者数に関する分析」の中から、一部抜粋したものです。
通学適齢期の自殺者資料9月1日しかし、教員だって9月1日、つまり2学期のスタートは憂鬱です。なぜなら、夏休み明けの気分が子どもたちと似通っているからです。
我慢して何とか夏休みまでやってきた。夏休みで少し気持ちをリセットしたつもりだったけど、やはり2学期を迎えるのが怖い…というのは、子どもも教員も同じだと思います。
もし、どうしても辛いという方は、まずは下記の記事を読んでください。
どうして学校に行きたくないのか、自分の気持ちを見つめること
学校に行きたくないという気持ちはどの程度なのでしょうか。
簡単なチェックリストを作ってみたので、現状の自分を確認してみてください。
- 行きたくない明確な理由がある。
- 死をふと考えることがある。
- 手が震える、過呼吸が出るなど、身体的な変化がある。
- 学校に行きたくない気持ちを、だれにも打ち明けていない。
- 趣味に気持ちを切り替えられない。
もし、上記5つのうち4つ以上当てはまる人は、数日でも休んだ方がよいです。
特に、「死をふと考えることがある」と「学校に行きたくない気持ちを、だれにも打ち明けていない」が同時にチェックされる人は、休んでください。
私自身の経験から、そう言わせていただきます。
どうやって休んだらよいか
学校に行くのがつらい、でも行かないと迷惑をかけてしまう、と思っていませんか。
教員は責任感の強い人が多い職業です。子どもたちのことを考えると休めない、がんばらなきゃと思う先生はたくさんいます。
でも、自分自身が一番大切ということを忘れないでください。そして、もし自分が学校に行けなくなったら、その方が子どもたちに迷惑をかけるかもしれないと考えてください。
心がダメになってしまうくらいなら、休みましょう。ズル休みで結構です。いや、心の健康を取り戻すためなら、ズル休みとは言いませんね。
心が突然折れることもあります。無理はしないでください。
さて、どうやって休むかですが、直接学校に電話して、校長か教頭に伝えましょう。
休む理由ですが、もし言えるなら「行かなきゃと思うけど、どうしても行けない」ということを伝えた方がよいです。校長か教頭に直接電話するのは、そのためです。
もし、行きたくないという理由を伝えても、他の先生には「体調不良」で休みと上手にごまかして伝えてくれるでしょう。また、あなたが精神的に参っていることを知り、何らかの手立てを考えてくれるはずです。
「学校に行きたくない」ということが伝えられなければ、とりあえず「体調がすぐれない」というような理由で構いません。とにかく、休むことの方が大切です。
いわゆる仮病ですが、数日休んでも登校できないようであれば、管理職が心配して理由を聞いてくるはずです。その時に「学校に行きたくても行けない」と伝えても構いません。
一番大切なことは、あなた自身を守ることです。数日の欠席で、何とかまたがんばれるなら、休んでいいですよ。それでもがんばれないなら、長期に休むことも検討していいでしょう。
9月スタートは、4月スタートよりきついかもしれません。自分の気持ちに正直になって、無理をしないでくださいね。