2026年7月14日、産経新聞の以下のタイトルの記事を見つけました。
「どうしても言えない」退職の次は〝休職代行〟にSOS 中間管理職や公務員らが駆け込み
https://www.sankei.com/article/20260714-NUXFXFAPWBNVFJY4WIYNKAV4KQ/
退職代行については聞いたことがありましたが、「休職代行」という言葉は初めて聞いたので、興味をもって記事を読みました。
ここでは、私の感想を次の人に向けて書いていきます。
・現在、職場で追い込まれており、休職を考えている先生
・現在、療養休暇、または休職しているが、学校との連絡を負担に感じている先生

「休職代行」とは何か
休職代行とは何でしょうか。
そのまま言葉を読めばイメージはつきますが、実際に休職代行を行っている「合同労働組合 私のユニオン」というところのホームページには、以下のように記載されています。
休職代行サービスは「退職はしたくないが、ご自身の病気やケガで会社をある程度の期間(1か月〜数か月)で休みたい」といった場合に、依頼者に代わって、会社へ休職したい旨の連絡や休職開始までの必要な手続きの調整を行うサービスです。
ご自身で会社とやり取りをする必要がなくプロに対応を任せることができる為「休職したいけど上司に言い出せない、手続きが不安」といった方におすすめです。
合同労働組合 私のユニオン 休職代行サービス | 合同労働組合 私のユニオン 「休職代行サービス」について「ご自身の心身の不調やケガなどで会社を休職したいが、なかなか伝えられない」といった方にお使いいただきたいのが「休職代行サービス」です...
こちらの休職代行が行っているサービスは、
- 会社への休職意思の伝達
- 休職内容の会社への連絡
- 休職に必要な手続きの調整
だそうです。
ここでは、教員の休職について簡単にご説明します。
公立学校の教員の場合、90日間の病気休暇(療養)が認められており、それ以後も学校を休む場合に「休職」という扱いになります。
ただし、今回のこの記事では、90日間の病気休暇でも「休職」として扱っていきます。
休職代行を利用する教員って本当にいるの?

さて、教員のみなさんなら、休職代行を教員が利用しているのか気になるところですね。
産経新聞の記事に、気になることが書いてあったので、一部抜粋しながら紹介します。
若者だけでなくストレスに直面する中間管理職からの依頼も少なくなく、中でも目立つのが公務員の利用という。
利用者は若手会社員に限らず、40~50代の中間管理職まで幅広い。
清水弁護士によると、依頼者は教職員や自衛官といった公務員という。厳しい人間関係や多忙な業務が背景にあるとみられ、「(公務員は)休職とは別に最大90日間の病気休暇もあったり制度が手厚い。代行を利用すると復職後に気まずいとの声もあるが、大半は復職を機に異動ができる」と清水弁護士。こうした事情から公務員は退職より休職を選ぶ傾向があるとみている。
何と驚き!休職代行を利用するのは公務員が多く、その中でも教職員や自衛官なんだそうです。
退職はしないけど、とりえあず現場から離れたい…でも自分から校長先生に連絡するのはツラい…といった人が利用しているようです。
物価高で生活が苦しいと言われる現代において、とりあえず安定している公立学校の教員の立場を捨てたくないという人は、まず休職を選ぶのだと思います。
休職代行を利用するのはアリ?ナシ?
結論から言うと、
公立学校の教員は、休職代行サービスを利用しない方がよい!
と思います。そう思う理由を挙げていきます。
休職から復帰するときに、別の学校に異動できるかわからない
産経新聞の記事には、「大半は復職を機に異動できる」と書いてありますが、ちょっと疑わしいかと思います。
教員の人事は、自治体による差はあれども10月~11月頃には始まっていると思います。
教員の人事異動は、当然4月が基本です。
異動するには、異動希望を出す必要があります。(多分、校長先生から人事異動の希望があれば教えて!と連絡があるはずです)。
つまり、そのタイミングを逃すと、次年度4月からの異動は厳しいです。
それだけではなく、休職している先生は、年度末までに復職している必要があることが条件となっていることがあります。
まとめると、
休職から復職しても、同じ勤務校に戻る可能性が高い
ということです。
ということは、休職代行を使っても、結局これまでの学校の先生たちと関わらなければならないということです。
別の学校に復職できなければ、気まずい思いをする

上記のことから、休職明けに別の学校へ異動できなければ、元の学校にもどることになります。
これって、めちゃくちゃ気まずくないですか?
もちろん、同じ学校に復帰すること自体、エネルギーがいるのは間違いありません。
しかし、「休職代行を利用して、自分から直接連絡をしなかった」という事実は、職場の中でわだかまりとして残る可能性があります。
特に、病気休暇や休職の手続きに関わる事務職員さんからすれば、外部の人と連絡を取り合うことになり、余計な負担が増えます。
周りの先生には直接知られなかったとしても、「休職代行を利用してやりとりしていた」という事実は、どこからか伝わるかもしれません。
もちろん、心理的に負担が大きくて、自分から学校に連絡するのはツラい…できない…という人もいるでしょう。
でも、そういう人は、連絡できる家族がいるなら家族にお願いした方がよっぽどよいと思います。
だって、休職代行を利用するより、家族からかかってきた方が深刻に捉えられると思いませんか?
ぴーちょこ私の感覚ですが、家族からの連絡だと、「自分ではどうしようもないのか…」と同情する気になります。退職代行からだと、「なんか計画的なのかな?」と思ってしまいます。
もちろん、頼れる家族が近くにいないという先生は、休職代行が最後の望みの綱になるかもしれません。ですから、休職代行を全面的に否定はしません。
ただ、復職するときに元の職場に戻る可能性を考えたら、休職代行サービスを利用しない方がよいですね。
まとめ:休職は大変でも、自分か家族など身内で手続きを
休職(病気休暇)をとるのは、エネルギーが必要です。
・他の先生方に負担が行くから。
・子どもたちに迷惑がかかるから。
・休みたいなんて校長先生に言えない。
・家族から休むことを否定されたらどうしよう。
など、休むために一度上記のようなことを考えてしまいます。
そんな時、休職代行サービスはとても魅力的なものに見えます。


しかし、もし復職を考えるのであれば、その後の人間関係を考え、休職代行サービスを利用せず大変でも自分または家族の協力を得て、休む手続きをした方がよいです。
教員の休職はもはや身近な出来事です。めずらしいことではありません。
ですから、「もう無理だ…」と思えば、体や心を完全に壊す前に休んでしまった方がよいです。休む手続きをとることを恥ずかしいとか迷惑をかけるとか思う必要はありません。
休むことに文句を言うような校長であれば、パワハラとして訴えてもいいです。
現在、この記事を読みながら、本当にツラい、休みたいと思っている人は、きっと限界のはずです。
あなたが悪いわけではないのですから、堂々と自分から学校に連絡して休んでください。
参考にしていただければ幸いです。









