こんにちは。
現場の先生方を応援するブログへようこそ。
2026年現在、教育現場ではGIGAスクール構想の定着や多様な背景を持つ子どもたちへの理解など、求められるスキルがより高度になっています。
しかし、特に若手の先生にとって、毎日の学級経営で最も頭を悩ませるのは「子どもへの言葉掛け」ではないでしょうか。
「褒めているつもりなのに響かない」「叱ったら関係が悪化してしまった」……そんな悩みは、あなたが真剣に子どもと向き合っている証拠です。
ぴーちょこ今はうまくいかなくても、子どもと向き合おうとする気持ちをもっている先生はすばらしい先生です。ぜったい変わります。
今回は、上手なベテラン教員が共通して心掛けている「褒め方・叱り方」のコツを、2026年の教室事情に合わせた具体例とともに徹底解説します。
この記事を読めば、明日からの子どもたちとの接し方が少し楽になり、学級の雰囲気がポジティブに変わっていくはずです。
上手な教員に共通する「子ども観」と「うまくいかない例」


指導の上手な教員の「子ども観」とは
指導が上手な教員は、単にテクニックを使っているわけではありません。
私が見てきた教員の中で、褒め方・叱り方の上手な人に共通していることがあります。それは、
指導の上手な先生は、「子どもは一人一人大切にし、尊重するべき存在である」という子ども観をもっている
ということです。
確かに、小学校の低学年の児童は、まだまだ未熟な発達段階です。教えるべきことはたくさんあります。
でも、根底にあるのは「指導は信頼関係という土台の上にしか成り立たない」という強い信念です。
信頼関係を築くのに必要なのは、「子ども一人一人を大切にする」ということです。
子どもたちはとても敏感で、大人の「本音」を敏感に察知します。
指導が上手な教員は、褒めることも叱ることも「その子の成長に必要」であるというブレない軸をもっています。



指導が上手な先生はブレない軸をもっているから、指導に一貫性があります。
指導がうまくいかない例
一方で、叱り方がうまくいかない教員の陥りやすい「うまくいかない例」を挙げてみましょう。
感情に任せて「怒る」


まず、感情に任せて「怒る」ことです。
これは指導(叱る)ではなく、単なる感情の発散です。
大きな声で威圧すると、その場は静かになりますが、子どもは「怖いからやめる」だけで、なぜいけないのかを理解しません。



怖い先生のクラスは、一見落ち着いているように見えますが、子どもが抱えるストレスは相当なものです。
周りを見てください。ベテランの教員で頭ごなしにヒステリックに怒る先生はいませんか?
昔はそれで通用したかもしれませんが、現代ではダメな指導です。(指導といえないかも)
なぜ、今でもこうした感情に任せて怒ることがなくならないかというと、次の3点が理由に挙げられます。
① 教員が自分の感情をコントロールできない。
② とりあえず一旦静かになるから、この方法に頼ってしまう。
③ 単純にその先生に子どもを指導するスキルがない。
もちろん、時には必要に応じて大きな声を上げて叱る必要があります。
でも、上手な先生は、「先生が本気で怒っていることを伝えるためのパフォーマンス」であり、感情に任せて怒鳴っているわけではないのがポイントです。
感情に任せて怒るだけにならないよう、この後に記載する「褒め方・叱り方」のテクニックを見てください。
一貫性のない指導


また、「一貫性のない指導」もNGです。
昨日は許されたのに今日は叱られる、といった状況では子どもは不信感を募らせます。
一貫性のない指導を続けると、叱ることだけでなく、褒めることも通用しなくなります。
なぜか、それは「先生の言うことは信用できない」となるからです。
そして、褒めることも叱ることも通用しなくなる先に待っているのは、学級崩壊という現実です。
もちろん、一貫性のない指導だけが学級崩壊を招く原因ではありません。
一貫性のない指導で、子どもたちから信用を失っても、子どもたちにとって怖い先生であれば、とりあえず表面上は言うことを聞くでしょう。
これを職場に置き換えてみてください。
・校長が気分によって態度を変える。
・校長がお気に入りの教員には甘い。自分には厳しい。
こんな校長の言うことを信じて、仕事をがんばろうと思いますか?
人格を否定する言動


また、注意したいのが「人格否定」や「比較」です。
「だからあなたはダメなのよ」「〇〇さんはできているのに」といった言葉は、子どもの自己肯定感を著しく下げ、心のシャッターを閉ざしてしまいます。
教員はよく保護者に、「兄弟間で比較するのはよくないですよ」ということを言います。
しかし、自分自身がクラスの子どもたちの中で比較をしていませんか?
ベテラン教員は、常に「行動」に対して指導し、「人格」は常に承認し続けるというスタンスを崩しません。
この安心感があるからこそ、厳しい指導も子どもたちの心に届くのです。
今日から使える!具体的で効果的な「褒め方・叱り方」のテクニック
では、具体的にどのような言葉掛けが効果的なのでしょうか。
これでバッチリ!褒め方のコツ


まずは「褒め方」のコツです。
褒め方のコツは5点あります。
① 結果ではなく、プロセスを褒める。
② I(アイ)メッセージを伝える。
③ 目を見て伝える。
④ タイミングを見て、早めに褒める。
⑤ その子の成長に必要なポイントを褒める。
それでは、それぞれ見ていきましょう。
①結果ではなく、プロセスを褒める
1つ目のポイントは、「結果ではなく、プロセスを褒める」ことです。
【褒め方の具体例】
・「100点取ってすごいね!」→「毎日タブレットで漢字練習を継続した成果が出たね。」
・「逆上がりができたね!」→「休み時間に練習を続けたからだね。あきらめずに練習してよかったね。」
このように、具体的なプロセスを褒めることで、子どもは「次もこれをやろう」という気持ちになります。
逆に、結果だけを褒められてしまうと、その結果に至らない時は努力を諦めてしまいます。



結果はあくまでもオマケで、努力した過程を褒め続ければ、努力することに価値があることを学びます。
②I(アイ)メッセージを伝える
2つ目は、「I(アイ)メッセージを伝えること」です。
つまり、教員の気持ちを伝えることです。
「ありがとう」、「すごいね!」、「いいね!」と言った言葉です。
子どもたちは、教員の気持ち、つまり「先生が喜んでくれた!」と思うとうれしくなります。
ですから、褒めるときは積極的にアイメッセージを伝えましょう。



子どもの心をつかむのが上手な先生は、アイメッセージをものすごくたくさん発しています。様子を見ると気付くと思いますよ。
③目を見て伝える
3つ目は、「目を見て伝えること」です。
これは褒めることだけではなく、叱るときはもちろん、自分の気持ちを伝えるとき全てに共通することです。
人と目を合わせることが苦手な先生もいるかと思います。
そういう先生は、子どものおでこを見るようにすれば、直接目が合わず言いやすいかと思います。
④タイミングを見て、早めに褒める
4つ目は、「タイミングを見て、早めに褒める」ことです。
子どもを褒めるポイントを見つけたら、即座に褒めましょう!
行動の直後、または行動しているときに褒められれば、子どもの心に褒められたことが残ります。
後からとってつけたように、「そういえば、今日の〇〇の時間、~~をがんばっていたね」と褒めるより効果的です。
もちろん、褒めるタイミングがない場面があるかもしれません。
例えば、全校児童の前で代表スピーチをしたときのように、すぐには声をかけられない場面です。
そういう時は、次のような言葉を最初に付けましょう。
もちろん、声をかけられるようになったすぐのタイミングです。
⑤その子の成長に必要なポイントを褒める
5つ目は、「その子の成長に必要なポイントを褒める」ことです。
褒めることが苦手な先生は、次のような気持ちになったことはありませんか?
この子は褒めることがない…。
確かに、優等生と言われる子は、褒めることがたくさんあるでしょう。
あの子は褒められるけど、この子は褒めることがないからと思っていたら、褒める子が固定されてしまいます。
褒めることがないのではなく、その子の成長に必要なポイントを探して褒めてみてください。
・授業中、落ち着いて座っていられない → 「今日は10分間座っていられたね」
・学習プリントに少ししか取り組まない → 「今日は3問自力でできたね。明日も3問できるかな。」
「みんなができることを褒めるのは抵抗がある!」と思うかもしれませんが、そこを褒めるのが教員です。
初めの方に出てきた、指導の上手な先生は「子ども一人一人を大切にする」という子ども観は、こうした具体的な行動となって表れます。



上記のような例の子は、褒められる体験が少ないので、たくさん褒めて自己肯定感を伸ばしましょう!
やっぱり叱ることも大事!叱り方のコツとは?


次に「叱り方」のコツです。
① 教師が感情的になってはいけない
② 子どもを否定するのではなく、行為を否定する
③ ダラダラ説教しない
④ 一方的に叱らず、子どもの思いもしっかり聞く
⑤ 叱った後は、きちんとフォローをする
叱ることについては、別記事に詳しくまとめてありますので、下記の記事をご覧ください。


叱ることで人間関係が悪化することを恐れる先生がいるかもしれませんが、時には叱ることも必要です。
あなたの周りにいる指導の上手な先生は、叱ったからといって子どもたちに嫌われていますか?
子どもたちを一人一人大切にしている先生は、叱り方も上手です。叱ったからといって、子どもたちとの関係が悪化することはないですよね?
やってはいけないことをした場合は、上記の記事を参考にしっかりと叱ってください。
発達段階に合わせた対応の違い:低学年と高学年で変えるべきアプローチ


小学校6年間での子どもの成長は著しく、低学年と高学年では脳の発達も社会性のレベルも異なります。
そのため、同じ「褒める・叱る」でもアプローチを変える必要があります。
私が気を付けてきたことを紹介します。
【低学年への対応:即時性と身体的アプローチ】
低学年の子どもは、時間が経つと自分の行動を忘れてしまいます。
そのため「その場ですぐ」褒める・叱ることが基本です。
また、語彙力がまだ発達途中なので、大げさなジェスチャーや表情が効果的です。
褒める時は「キラキラした笑顔でグッドサイン」、叱る時は「真剣な顔で目を合わせる」ことなどを交えると効果的です。
また、褒めるときはクラス全体の前で褒めると、他の子どもたちにとっても褒められる行動について知る機会となります。
その結果、「先生に褒められたい」という気持ちが働き、良い行動がクラスに広がっていきます。
【高学年への対応:論理性とプライバシーへの配慮】
一方で高学年は、客観的な視点や論理的な思考が育ってきます。
また、自尊心が強くなり、周囲の目を非常に気にします。
人前で過度に褒められることを「恥ずかしい」と感じたり、逆に人前で叱られることを「屈辱」と感じて反抗心を抱いたりします。



全体で褒められてうれしい子もいる中で、みんなの前では褒めてほしくないという子も確実にいるので注意しましょう。
褒める時は「個別に、一人の大人として認める言葉」を選びましょう。
「今回のスライド資料の構成、論理的で分かりやすかったよ」といった、能力を具体的に認める言葉が響きます。
叱る時は、廊下や別室など「一対一の空間」を確保するようにしましょう。
「なぜあんな行動をしたのか」という背景をしっかりと聞くことを忘れないでください。
「自分の気持ちを聞いてもらえなかった」という事実があると、指導が入りにくくなります。
高学年には「指導」ではなく「対話」のスタンスで臨むことを意識することが、2026年の学級経営における成功の鍵となります。
「褒め方・叱り方」は、子どもへの最高のプレゼント
いかがでしたか?
褒めることは「あなたの良さを見つけているよ」というメッセージであり、叱ることは「あなたの未来を諦めていないよ」という願いです。
一度にすべてを完璧にする必要はありません。
まずは今日、一人の子どもの「具体的な良い行動」を見つけて、言葉にしてみることから始めてみませんか。
試行錯誤を繰り返す中で、あなたらしい、そして子どもたちの心に届く言葉が必ず見つかるはずです。
一緒に頑張っていきましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。








