教育実習が終わったら、必ず実習校にお礼状を送りましょう。
必ず出さなければいけないものではありませんが、出すのが普通です。
今後、採用試験に合格すれば、一緒に働くことがあるかもしれません。社会人の常識として、きちんとしたお礼状を送るようにしましょう。
この記事では、お礼状の書き方だけでなく、出し方や出す時期など、他にも注意するポイントを紹介していきます。参考にしてください。

送る時期
送る時期は、教育実習終了後、一週間以内に書いて提出しましょう。
常識として早めに出すということはもちろん、後回しにすることで出すこと自体忘れてしまうのを防ぐためです。
教員養成系の大学に通っている人は、周りの仲間たちも同じ状況なので、声を掛け合いながら早めに作成しましょう。また、お互いに手紙の内容を確認し合うと確実です。
自分の周りに教育実習へ行った仲間がいない場合は、自分で作成することとなります。この記事を参考に、早めに取り組むようにしてください。
送る相手
お礼状を送る相手ですが、大きく分けて以下の2通りの出し方があります。
① 校長先生宛にだけ出す。
② 校長先生宛と、指導教官(必要なら児童生徒)に出す。
ぴーちょこ指導教官だけに出すことは厳禁です!どんな文書であれ、まずは校長先生を通すということを覚えておきましょう。
校長先生宛にだけ出す。
私の勤務していた地域では、教育実習生のお礼状は、校長先生宛てに一部だけというのが主流でした。中には、指導教官宛てに別の手紙を送ってくる実習生もいましたが、多くはありませんでした。
教育実習生にとって何通もお礼状を書くのは大変ですし、お礼状はあくまでお世話になったお礼の気持ちを伝える形式的なものなので、校長先生宛に出していれば問題はありません。
しかし、その場合必ず以下のことを守ってください。それは、
お礼状の中に指導教官の名前を出し、特にお世話になったことを明記すること。
これで、校長先生宛に出す形式と指導教官へのお礼の気持ちを合わせて書くことができます。
実際の例文については、後ほど紹介するので参考にしてください。
校長先生宛と、指導教官(必要なら児童生徒)に出す。


これも、地域によっては一般的な出し方かもしれません。
①校長先生宛
②指導教官宛(指導教官と在籍した学級が別の場合は、学級担任にも)
③児童生徒
お礼状はあくまで形式的なものと割り切ればいいですが、実習の満足感や達成感から、個別に気持ちを伝えたい!という場合は、それぞれに書きましょう。
お礼状に必要なもの
縦書きの便箋と二重封筒
お礼状は改まった文章ですので、白の無地で縦書きの便箋がよいでしょう。特に、校長先生宛に出すものは、これが無難です。封筒は、中身の透けない二重封筒を使用しましょう。
指導教官に出すお礼状は、もう少し柄のついたものにしたいところですが、校長先生宛に出す手紙と差をつける必要はないので、同じもので構いません。
児童生徒宛てに書く場合は、柄がついたものやキャラクターがついたレターセットでも構いません。ただし、キャラクターは男女どちらにも寄り過ぎないものを選ぶのがよいでしょう。
黒のペン
万年筆を使う必要はありません。黒のボールペン、または水性インクの黒ペンを使用しましょう。
紙の裏ににじみやすいペン、書いている途中に手でこすった時に汚れるペンは避けましょう。
ペンにこだわるより、ていねいに書くことが大切です。
お礼状の書き方
手紙の分量は、便箋2枚でOK
お礼状を長々と書く必要はありません。便箋2枚でOKです。
そもそも人によって文字の大きさが違うので、便箋の枚数と文字数は違ってきますが、2枚にまとめましょう。1枚だと少ない感じがします。
事前に知っておきたい注意点
手紙の書き方については、細かいルールを言い出すとキリがありません。
最低限、以下のことには気を付けてください。
敬意を表す言葉が、改行で切れないようにする。
具体的にはこんな感じです。
実習では、ぴーちょこ先生に教師としての心構えをたくさん教えていただきました。私もぴーちょこ
先生のような子どもたちの成長を真剣に・・・
大学に戻ってからも〇〇小学校で学んだことを生かして、日々努力していきます。本当にありがとう
ございました。
生成AIで作ってもOK?
今の時代、生成AIで作ることは簡単です。
生成AIで作っても構いませんが、必ず間違いがないか、不自然な表記はないか確認してください。



AIに頼っていいと言っちゃうと、この記事の意味があまりなくなるんだけど、本音を言えば便利なものは使っちゃうほうがイイ!
でも、教員採用試験を受けることを考えている人で採用試験に小論文がある人は、練習だと思って自分で考えることをおススメします。
基本的な構成
基本的な構成は以下の通りです。
① 時候の挨拶
・ 拝啓
・ 初夏の候、先生方におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
② お礼の言葉
・ このたびは4週間にわたり教育実習の機会をいただき、誠にありがとうございました。
③ 実習で学んだこと(具体的に)
・ 先生方が授業時間以外にも子どもたちの様子に気を付けていらっしゃる姿を見て、教師として何が大切か感じることができました。
④ 今後の抱負
・ 今回の教育実習で学んだことを生かして、必ず教師になるという決意を固めることができました。
⑤ 結びの言葉
・ 先生方のますますのご健勝と、貴校のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
⑥ 結語
・ 敬具
お礼状の例
それでは、お礼状の例を紹介します。参考にしてください。
校長先生宛に一枚だけ出す場合
拝啓
初夏の候、貴校におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度は4週間にわたり教育実習の機会をいただき、ありがとうござました。
校長先生をはじめ、指導教官の〇〇先生、そして△△小学校の多くの先生方から多くのご指導をいただくことができました。心より感謝申し上げます。
実習期間中は、小学校という教育の現場で、日々の授業や学級活動に携わらせていただき、大変多くのことを学ばせていただきました。特に印象に残っているのは、授業を行う際に、児童の反応を見ながら進度や声かけを柔軟に変えていくことの大切さです。事前に準備していた指導案通りに進めることに意識が向いてしまいがちでしたが、実際には児童一人ひとりの理解度や表情に合わせて対応することが求められることを実感いたしました。
また、算数の授業を担当させていただいた際、最初は説明が一方的になってしまい、児童が戸惑う場面がありました。しかし、先生から「子どものつまずきに寄り添う言葉かけを意識するとよい」とご指導いただき、具体物を用いたり、問いかけを増やしたりすることで、児童が自分で考えながら理解を深めていく姿を見ることができました。この経験を通して、授業は教師が一方的に教えるものではなく、児童とともにつくり上げていくものであると強く感じました。
今回の教育実習で、これまでの教師になるという小さなころからの夢が、明確な目標に変わりました。今回の教育実習で得た経験を今後の大学での学びに活かし、よりよい授業づくりや児童理解の力を高めていきたいと考えております。
末筆ながら、先生方のご健勝と貴校のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和8年6月3日
□□大学教育学部〇年 〇〇 〇〇
△△小学校長 ☆☆ ☆☆様



お礼状を一枚にする場合、指導教官の先生の名前がどこかに出てくるように配慮しましょう。
指導教官宛に出す場合
基本的な形式は、校長先生宛と同じで構いません。中のエピソードをより具体的に書くとよいでしょう。
拝啓
初夏の候、〇〇先生におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびは、4週間にわたり教育実習の機会をいただき、また期間中は指導教官として多くのご指導、ご助言を賜り、誠にありがとうございました。
実習期間中、先生には授業づくりから児童への関わり方まで、常に丁寧にご指導いただきました。特に、初めて授業を行った際には、板書の構成や発問の仕方が不十分で、児童の理解を十分に引き出すことができませんでしたが、授業後に具体的な改善点を一つ一つ示していただいたことで、自分の課題を明確にすることができました。その後の授業では、「児童の思考の流れを意識すること」や「ねらいを絞った発問をすること」を意識し、少しずつではありますが、児童の反応を見ながら授業を進めることの大切さを実感いたしました。
また、休み時間や給食の時間には、〇〇先生が児童に気軽に声をかけたり一緒に遊んだりする姿を見て、児童と信頼関係を築く大切さを学びました。特に、何気ない会話や小さな声かけが、児童にとって安心感につながっていることを実感し、私も〇〇先生のような教師になりたいと思いました。
今回の教育実習で、これまでの教師になるという小さなころからの夢が、明確な目標に変わりました。今回の教育実習を通して得た学びや気づきを今後の大学での学習や教員採用試験の準備に活かし、よりよい教師を目指して努力してまいります。
末筆ながら、先生方のご健勝と貴校のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和8年6月3日
□□大学教育学部〇年 〇〇 〇〇
△△小学校 〇〇 〇〇様
児童生徒宛に出す場合
△△小学校5年1組のみなさんへ
4週間という短い間でしたが、教育実習で5年1組のみなさんと過ごすことができて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
毎日、みなさんと一緒に勉強したり、休み時間に遊んだりできたことは、私にとってとても大切な思い出になりました。特に印象に残っているのは、教育実習の終わりごろ、多くの先生が見に来る中で算数の授業をしたときのことです。始まる前、とても緊張していた私に、みなさんが「先生、がんばろうね!」と声をかけてくれました。おかげで緊張が少しゆるみました。そして、授業中は一生けん命考えて、積極的に考えを発表してくれました。とてもうれしかったです。授業は先生が一方的に教えるだけでなく、みなさんと一緒に考えてつくっていくものなのだと実感しました。
また、休み時間に運動場で一緒にドッジボールをしたことも忘れられません。授業中とはまたちがう、元気いっぱいの姿ややさしい声かけを見て、5年1組は本当にすばらしいクラスだと思いました。給食の時間には、「今日は何が一番好き?」と話しかけてくれたり、下校の時に「先生また明日ね」と言ってくれたりして、とても温かい気持ちになりました。毎日の何気ない会話の中にも、みなさんの優しさや思いやりがたくさんつまっていました。
この教育実習でみなさんと過ごした4週間のおかげで、絶対に先生になるんだという気持ちになりました。みなさんからもらった寄せ書きは、私の机の上に飾ってあります。毎日これを見ながら、先生になるための勉強をがんばっています。
これからも、みなさんのことを応援しています。そして、私もみなさんに負けないように、しっかり勉強を続けていきたいと思います。短い間でしたが、本当にありがとうございました。
□□大学教育学部〇年 〇〇 〇〇
終わりに
教育実習の前、そして終わった後もきちんと準備をして、きちんとやるべきことをやっていきましょう。
そして、実りのある教育実習だったと思えるようにしたいですね。
さあ、その次は教員採用試験ですね。がんばっていきましょう!








