「置かれた場所で咲きなさい」というベストセラーが教員の心に与えたもの

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ノートルダム清心学園の渡辺和子理事長の「置かれた場所で咲きなさい」を読んでみました。

読むきっかけになったのは、知人との会話がきっかけです。

「人生、いろいろ悩むと思うけど、とりあえず読んでみるとおもしろいよ。」と教えてもらいました。

内容については、当然著作権の問題があるので詳しく紹介することはできません。興味をもった方は、ぜひご自分で手にとって読んでみてください。

今から10年近く前の本になりますが、ベストセラーになっただけあり、いまだに色あせることのない本だと思っています。

この本を読んでみて、以下の人に読んでほしいと感じました。

  • 子どもや職場の教員との人間関係がうまくいかない人
  • 自分は教師に向いていないかもしれないと思う人
  • 保護者との人間関係に疲れている人

この本を読むことで、今の悩みが気持ちの面で少しやわらぐのではないかと思います。

この記事では、私がいいなと思ったところを紹介していきます。

ぴーちょこ

教員だけでなく、ストレス社会に生きる現代の人すべてに参考になることが書かれています。

目次

つらい日々も、笑える日につながっている

「つらい日々も、笑える日につながっている」という言葉は、まさに教員にぴったりだなと思いました。

以下、本文から一部引用したところです。

「人生は学校で、そこにおいては、幸福より不幸のほうがよい教師だ」といった人がいます。(中略)つまり、現状よりもよくなる状態を”発展”と呼ぶのだとすれば、少なくとも人生においては、順風満帆の生活からよりも、山あり、谷ありの人生、失敗もあれば挫折も味わう、苦労の多い人生から立ち上がる時のほうが、発展の可能性があるということなのです。

「置かれた場所で咲きなさい」より一部引用

教員をしていると、理不尽な苦情を保護者に言われたり、授業の進め方で悩んだりと、いろいろな苦労があります。

でも、苦労をした分だけ自分が成長しているのは間違いありません。私自身も、いろいろな問題に直面したことがありますが、振り返れば人生において無意味だったことはありません。

また、教員は基本的に一年ごとに節目がある仕事です。ある年度はうまくいかなくても、きっと次年度はうまくいくはずです。嫌なことがあっても、きっと笑える日につながっていると思って毎日を過ごしたいですね。

「いい出会い」を育てていこう

教員は毎年たくさんの出会いと別れがあります。なぜなら、4月には入学式、そして3月に卒業式があるからです。

新しく入学してきた子どもたちはもちろん、新しく担任する子どもたち、授業や部活動で新しく関わる子どもたちなど、毎年新しい出会いがたくさんあります。

とても心に残った部分があるので紹介します。

いい出会いにするためには、自分が苦労して出会いを育てなければならない。

「置かれた場所で咲きなさい」より一部引用

子どもたちとの出会い、それを「いい出会い」として育てていくためには、自分が苦労をしなければならないということです。

子どもたちの中には、接しやすい子もいれば、接し方が難しい子もいます。どうしても、接し方が難しい子を避けがちになってしまいますが、いい出会いにするためには、自分から積極的にアプローチしていく必要があります。

この言葉を知って、ちょっと苦手だなあと思っていた子に対して、自分からもっと関わっていこうと思えるようになりました。

ほほえみが相手の心を癒す

教員は、子どもたちの前で笑顔で過ごせているでしょうか。規律を重んじるあまり、仏頂面になってはいないでしょうか。

ここの部分を読んで、はっとさせられたことを覚えています。当時、私は学年主任で、学年をまとめることばかり考えていました。自分の心に余裕がなく、子どもたちの前であまり笑顔を見せていなかったように思います。

何もできなくていい。
ただ笑顔でいよう。
笑顔でいると、不思議とうまくいく。
ほほえまれた相手も、自分も心豊かになれるから。

「置かれた場所で咲きなさい」から一部引用

私自身が子どもだったころ、笑顔の多い先生とあまり笑わない先生とどっちがよかったかというと、当然笑顔の多かった先生です。

笑顔が多かった先生は、決まってどんな相談をしてもきちんと聞いてくれました。

教員の仕事って何だろう?この本を読んで改めて考えさせられました。勉強を教えること、集団生活を教えることはもちろんですが、子どもたちの心に寄り添うことを忘れないようにしたいものです。

そのために、子どもが安心できる笑顔を大切にしたいですね。

ぴーちょこ

子どもたちよりも笑顔が多い教師でいたいですね。

「置かれた場所で咲きなさい」という本を読めば、ちょっと元気をなくしている人は元気を出せると思います。

興味がある人は、ぜひ読んでみてください。ストレスの多い教員生活ですが、明日への活力をもらえると思います。

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この記事を書いた人

元教員。
公立の小中学校で20年間勤務した経験を生かし、今をがんばる先生方を応援するサイトを作っていきます。

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