今回は、保護者向けの記事です。
学校の先生は、保護者のことをどう思っているのでしょう。自分は担任の先生からどう思われているのか、考えたことがありますか?

普段は気にしないですよね。
今回は、学校の先生は、保護者のどんなところを見ているのか、元教員のぴーちょこがご紹介します。
なお、本来であれば、学校の「先生」ではなく、「教師」「教員」と表現するのが通常ですが、保護者の方にとって違和感なく読めるように、この記事では、あえて「先生」という言葉に統一しています。
この記事を読むことで、「先生って保護者のこんなところを見てるの?」という新しい発見があるかもしれません。
ただ、このような記事に目を通される方は、大体いつもやっていることだと思いますので、気軽に読んでください(笑)。
なお、この記事に書かれていることは、基本的に私の考えとこれまで一緒に仕事をしてきた先生方の考えです。データに基づくものではないので、ご了承ください。
ただ、現場の教師の声であることは事実ですので、参考にしていただけると思います。


連絡帳や手紙の書き方


連絡帳や手紙の書き方から、学校の先生は保護者がどんな人物か想像してしまいます。
欠席連絡、ちょっとしたお願い、質問など、いろいろなことで連絡帳で先生に連絡をすることがあると思います。
そんな時、どのように書き始めていますか?
いつもお世話になっております。
というような書き出しで始まっていると、先生は「ていねいな保護者だな」「常識ある保護者だな」と感じます。
逆に、用件しか書いていないと、「あらら…」と思ってしまいます。例えば、こんな連絡帳をもらったことがあります。
薬を持たせたので、飲んだか確認してください。
…。本当に、たった一文です。
結局本人に、何の薬なのか、いつ飲むのかなどを聞きました。忙しいのかもしれませんが、もう少していねいに書いてほしいものです。
ていねいな保護者は、「いつもお世話になっております。」から始まり、「よろしくお願いします。」といった終わり方をします。
こうした連絡帳や手紙の書き方ができる保護者が大半なので、逆に用件しか書いてこない保護者が目立ちます。
まあ、正直に言って、「常識ないなあ」と感じてしまいます。



逆に、あいさつ文を省き、用件しか書かない先生がいることも事実ですが…。
電話の受け答え


電話の受け答えも、人柄が出やすいところです。
学校から電話がかかってきたとき、「○○さんの担任の△△です。いつもお世話になっております。」と言われたらどう答えますか?
「はい。何でしょうか。」
いきなりこう返されたら、学校の先生はびっくりすると思います。なぜなら、
「こちらこそ、いつもお世話になっております。」
と返されることを予想しているからです。
会話はキャッチボールですから、社交辞令としてのあいさつが成り立たないと、「話しにくい保護者だなあ」と感じてしまいます。
集金の引き落とし


最近は、現金集金をする学校は少なくなってきています。集金は、口座引き落としが一般的です。
集金日は学校から事前に連絡されますが、残高不足で引き落としができない家庭があります。引き落としができなかった家庭には、現金で払うよう集金袋が届くかと思います。
いつも引き落としができていて、入金をうっかり忘れていて引き落とせなかったくらいでは、別に学校の先生は気にしません。
逆に、集金袋が届いた翌日に、「引き落としができなくて申し訳ありませんでした。」という一筆を添えて、集金を払うような保護者だと、好感度が上がります。



私の個人的な意見です。
しかし、中には、毎月引き落としができず、最初からお金を入れていない家庭があります。そして、現金集金になるのですが、これも支払いまでに時間がかかると、先生からのイメージはとても悪くなります。
社会一般の常識として、お金にルーズな人はイメージが良くないですよね。
玄関周りの様子


最近は家庭訪問をなくす学校が増えてきました。そのため、学校の先生が家を見る機会は減っています。
しかし、まだ家庭訪問がある学校、または急な都合などで学校の先生が家を訪れた場合、玄関周りの様子は先生に見られていると思ってください。
多少散らかっているくらいでは、気にしないでしょう。
しかし、子どもが頻繁に忘れ物をしてくる、上履きを持ち帰るけど洗ってこないなど、気になることがあれば、家庭が原因ではないかと推測します。
宿題のチェック


高学年になると、保護者が宿題をチェックしなくなることが多くなってきます。
しかし、低学年、特に1~2年生では、宿題がきちんとチェックされているか、先生はよく見ていますよ。
先生が宿題のチェックをするとき、毎日まちがいなく全問正解で提出されていると、「家の人がチェックしてくれてるんだな。」と思います。そこから、「家庭学習の基盤ができている家庭だな」と感じます。
子どもの言葉遣い


学校の先生は、子どもの言葉遣いから、親の姿を想像します。
小さい頃から言葉遣いについて指導されている子どもは、低学年であっても先生に対して「です」「ます」を使って話ができます。
また、あいさつや返事についても同じです。
親が小さい頃から指導していても、環境によっては緊張してうまく話せない子もいます。そういう場合、ていねいな保護者であれば、自分から学校に連絡をしてくれます。
子どもの言葉遣い、あいさつや返事から、教育力のある保護者か、社会常識を教えている保護者かということを学校の先生は見ています。
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