元教員のぴーちょこです。
今回は、私が教員だったころ、今から10年位前の話です。
当時、他校に勤務する先生と飲み会で話をしていたときに、こんな会話になりました。

いつも何時くらいに帰れます?
大体6時過ぎには帰るなあ。遅くても7時には学校出るよ。



6時!?そんなに早くに帰って仕事が回るんですか?
だって、その分朝早く来て仕事をしているからね。
その先生は、夜に家族と過ごす時間を作りたいので、早朝に勤務して、子どもたちが登校してくるまでの時間にいろいろと仕事をしていたのだそうです。
毎日5時30分くらいに出勤するのだそうです。


なるほど。夕方にやっていた仕事の時間を早朝に持ってくる。早く帰れれば、それだけその日の午後の時間を有効に使える。これはよい働き方かもしれないと思ったので、当時の私は自分もやってみることにしたのでした。
結論から言うと、
結局、長くは続かなかった
です。
2か月くらいは続きましたが、結局、元通りの働き方に戻してしまいました。
それでは、先に早朝勤務のメリット・デメリットをまとめた上で、自分には合わなかった理由を述べたいと思います。
早朝勤務のメリット
それでは、まず初めに早朝勤務を実際にやってみて、メリットと感じたことを紹介します。
人が少ない時間帯なので、集中して仕事ができる


早く出勤すると、当然職員室には人がいません。もしくは、いてもごくわずかです。
私の場合、5時半くらいに出勤し、7時過ぎくらいまでは一人で仕事ができました。1時間半くらいですが、だれもいないので集中して仕事に取り組むことができました。
この時間帯なら、欠席連絡などの電話も入らないので、静かな環境の中で仕事をすることができます。
子どもが帰った後より緊張感をもって仕事ができる
朝の仕事は、子どもが帰った後の夕方より緊張感をもって取り組むことができました。
子どもが帰った後だと、どうしても気が緩んでしまって、ダラダラと仕事をしがちです。
しかし、朝だと「子どもが来る前に○○までやっておきたい!」という心理が働き、夕方よりも集中して仕事をすることができました。
早朝勤務のデメリット
子どもが登校するまでに仕事が終わらない


子どもが登校する時間は決まっているので、それまでにやりたいことを終えられないことがしばしばありました。
そうなると、夕方にやるか翌日の早朝にやることになります。
ただ、終わらせる時間が決まっているので、人の少ない時間と相まって、夕方とは比べられないくらいの集中力で仕事ができました。
開錠や準備の手間がある


自分が一番に出勤した場合、門を開錠し、玄関を開けてセキュリティを解除しなければなりません。
職員室の鍵を開けて入り、暑かったり寒かったりすればエアコンを入れなければなりません。
慣れてしまえば、どうってことはないのですが、やはり毎日だと手間を感じます。
また、偶然何か対処しなければいけない事態があったとき、自分一人で対応しなければなりません。
1回だけあったのですが、出勤したら雨漏りが発生していました。知らないふりはできないのでその対応をしていたら、自分の仕事をする時間がなくなってしまいました。
早朝勤務が続かなかった理由
結局、早朝勤務は私には合わなかったようで、続けることができませんでした。その理由を述べていきます。
夕方に仕事をしてしまう


早朝に仕事をしているはずなのに、夕方になると結局終わっていない仕事をする自分がいました。
早朝勤務をしているにも関わらず、これまでよりわずかに帰宅が早くなっただけでした。
むしろ、トータルで働く時間は長くなってしまいました。
仕事が終わっていなくても6時には学校を出る!という強い意志をもたないと意味がないんだと思いました。
早起きするのが辛くなってきた


早朝勤務をするのですから、それに合わせて前日は早く寝なければいけないのですが、寝る時間を変えることができませんでした。
早く帰れる分、家で自由にできる時間が増えたことで、むしろ寝るのがもったいないと考えるようになってしまいました。
その結果、だんだん寝不足から早起きをするのが辛くなっていってしまいました。
まとめ
私のような性格だと、早朝勤務を続けることはできませんでした。
しかし、朝早く来て夕方早めに帰るという働き方をしている先生はいます。
定時に出勤し、定時に帰れるのが理想なのですが、教員の仕事はそうはいきません。
もし、夕方以降の時間を有効に使いたいのであれば、早朝出勤を試してみてはいかがでしょうか。ただ、以下の点を守らないと私のようになってしまいます。
「午後6時まで!」のように終わりの時間を決め、仕事が終わっていなくても帰るという鉄の意志をもつこと。
参考にしていただければ幸いです。