怖い話が大好きなぴーちょこです。みなさんの中にも、怖い話が大好きという人もいるでしょう。
子どもたちも、怖い話が好きな子ばかりです。怖い話が苦手という子はいますが、怖がりながらも聞こうとします。怖いもの見たさというやつでしょうか。
怖い話の本は、子ども向けにもたくさんありますしね。好きな子は図書室からたくさん借りていきます。
さて、今回は子どもたちに怖い話をしてきた私の経験を生かして、怖い話の仕方についてご紹介します。ちょっとしたすきま時間ができた時、夏の怪談シーズンなどにぜひ話をしてみてください。
怖い話をする時はいつ?
怖い話をする時はいつか?これはもう、すきま時間があるときでしょう。わざわざ授業時間を削って話をしていたら、保護者から苦情がくるかもしれませんね(笑)。
私の場合ですと、下校の用意の後、下校時刻まで時間があるときによく話していました。「よし、じゃあ怖い話でもしようか。」と言うと、子どもたちがカーテンを閉め、電気を消して話を聞こうとしていたものです。もちろん、昼間なので大して暗くなるわけでもないのですが、子どもたちなりに雰囲気を楽しんでいたようです。
怖い話といえば、夏を連想させます。しかし、年中いつでもOKです。季節に合わせた怖い話ができるようになったら、あなたはまさにプロフェッショナルです(笑)。
例えば、梅雨のジメジメした時期であれば、「今からする話は、今日みたいにジメジメして、額に汗がにじむような日だった。」とか、風が強く、窓のすきまからヒューヒュー音が聞こえる日であれば、「今、風の音にまじって、叫び声が聞こえなかった?」といったように、雰囲気を盛り上げましょう!
ともかく、ちょっとした時間があればいつでもよいと思います。
怖い話をする時に気を付けることは?
過激な表現は絶対にダメ!
過激な表現は絶対にダメです!
調子に乗って過激な表現を使ってしまい、保護者に変な伝わり方をすると大問題になるかもしれません。それほど敏感になる必要はありませんが、グロ系の表現、性的な表現には気を付けましょう。
話は2話まで、時間は10分まで
私は、毎回、話は2話まで、時間は10分までと決めていました。なぜかというと、
- たくさん話すと、子どもたちは話のいくつかを忘れてしまうから
- もう少し聞きたいくらいの方が、次を楽しみにしてくれるから
- あくまでも、すきま時間に話しているというスタンスを保つため
という3つの理由のためです。それぞれについて、簡単に説明します。
たくさん話すと、子どもたちは話のいくつかを忘れてしまう
せっかくこちらが話を用意していても、たくさん話をするとインパクトのあった話以外、忘れてしまいます。ですから、基本は1話のみ。多くても2話までにしました。
せっかく話したのに、すぐ忘れられるなんて悲しい!
もう少し聞きたいくらいの方が、次を楽しみにしてくれる
こちらも事前にネタをいくつか仕入れておくので、たくさん話をしたい気持ちになります。しかし、こちらが話したいという気持ちを出してはいけません。子どもたちが聞きたいという気持ちが勝つように仕向けるのです。そうすると、子どもたちから「次はいつ話してくれるの?」と聞いてくるようになります。
あくまでも、すきま時間に話しているというスタンスを保つ
怖い話に限らず、自分が得意な分野の話はどれだけでも話せるものです。今、この記事をご覧の方も、ずっと話し続けられる話題があると思います。
しかし、そうした話題を長時間にわたって子どもたちに話すと、確実に保護者に伝わります。悪い方にとらえる保護者だと、「先生は授業もそこそこに、関係ない話をしている」と感じるでしょう。
なぜ保護者に伝わってしまうか。それは子どもが保護者に伝えるからです。毎日行われる授業での話よりも、あなたが得意とする分野の話の方が、確実に子どもの心に残ります。ということは、子どもから保護者に伝わるのは、授業の話ではなく、教師の別の話です。しかも、「長時間話した」というオマケまでついて。
たまにだったらいいんですよ。でも何回も続くと、さすがに保護者も「きちんと授業をやっているのかな?」と不安になりますよね。
ですから、変な誤解を招かないように、あくまでも空いた時間にちょっと話をするというスタンスを崩さないように気を付けました。
怖い話が本当に苦手な子がいたらやめる
担任した子の中で、本当に怖い話がダメという子がいました。嫌いを通り越して拒否反応が出るような感じだったので、その年は話をしませんでした。
怖い話が嫌いという子でも、耳をふさぎながらこちらを見て、何となく雰囲気を感じようとしているものです。しかし、下を向いて全てを拒絶するかのような態度だったので、これはやめておこうと思いました。
怖い話を楽しみにしている子が多いと、嫌な子はなかなか言い出せないものです。子どもたちの様子をよく見れば気付けますので、しっかり確認しましょう。
読むのではなく語る
怖い話は読むのではなく、きちんと語りましょう。もちろん、本を用意してかまいません。
しかし、読むのではなく語ると、子どもたちの反応が変わってきます。何だか不安そうな表情、でも聞きたいような表情、耳を半分押さえるような姿勢などが見られるようになってくると、教師としては快感です。癖になりますよ。
怖い話を語るために気を付けていたことは・・・
- 声の大きさや口調の速さに変化を付ける。
- 無言の間をとる。
- 子どもたちの目を見る。
- 擬音を効果的に入れる。
- ジェスチャーをつける。
の5点です。
怖い話といえば、稲川淳二さんを思い浮かべる方が多いと思います。稲川さんの語りはプロですので、あんな空気感は作ることが難しいです。しかし、参考にできる部分がたくさんありますので、一度見ていただけるとよいと思います。擬音の語り方がすごすぎます。
下の動画は、パロディ動画ですので最後はオチがありますが、おもしろいのでぜひご覧ください(笑)。
怖い話のネタにはどんなものがあるの?
定番の日本の怪談話
「番町皿屋敷」、「耳なし芳一」など、定番の怪談話でも子どもたちは知らない場合があります。ぜひ、日本の怪談を伝えましょう。
図書室に関連する本があるかもしれません。見つけたら子どもたちに紹介してあげると、好きな子は借りて読むと思います。
都市伝説
子どもたちにとっては、日本の怪談よりも都市伝説の方になじみがあるかもしれません。都市伝説もネットで調べられるので、おもしろそうなものを探しましょう。
実体験
私は全く霊感がありません。ですから実体験は何もないのですが、実は知り合いに霊感がある人がいます。もしそんな人が身近にいたら、聞いてみるといいと思います。
霊感がある人なんているの?と思うかもしれませんが、もしかしたらいるかもしれません。私は人生で、一人しかあったことがありませんが。
「実は知り合いに霊感のある人がいて、その人から聞いたんだけど…」と話し始めるだけで、子どもたちの目の色が変わります。まあ、調べた話でもそう言えば怖さ倍増です!
私の知り合いの霊感があるという人。あまりそういう話はしたくないみたいでした。霊感があるというのも困るそうです。見たくないのに見えるからだそうです。
ホラーゲーム
ホラーゲームをやる人なら、そこから話のネタを探してもよいですね。私の場合だと、少し古いですが、PSのホラーゲームで、「夕闇通り探検隊」、「大幽霊屋敷 〜浜村淳の実話怪談〜」などが好きでした。
「夕闇通り探検隊」は、今やプレミアソフトとなってしまいました。3人の中学生が、学校や街での噂話から、怪奇現象の正体を確かめていきます。
続いて、「大幽霊屋敷」です。画面にはテキストも出ますが、音声で語ってくれるので、そのままパクれます(笑)。ただし、一話ずつそれなりに時間が長いので、上手に自分で10分程度で話せるようにアレンジしましょう。
そして、絶対に外せないのが、スーパーファミコンで発売された「学校であった怖い話」です。プレイステーション版もあります。
タイトル通り、学校を題材にした怖い話ですから、いろいろと使えます。ゲームをやったことがある方はわかると思いますが、ガチで怖いです。
おふざけ系の話も
たまには、おふざけ系の話も入れましょう。タイトルは怖そうなのに、オチがふざけている話です。
そう、「きょうふのみそしる」や「あくのじゅうじか」といった話です。
まとめ
怖い話は、いつの時代でも子どもたちから人気があります。ちょっとした話のネタとして、子どもたちの前で話せるようにしておくと便利ですよ。
怖い話が大の苦手という方にはおススメできませんが、特に抵抗はないのであれば、一度子どもたちに怖い話をしてみてはいかがですか?
最後までお付き合いいただきありがとうございました!