【若手教員向け】保護者から信頼されるために、普段から気を付けることとは?

若手の教員にとって、保護者と連携することを得意としている人がどれだけいるのでしょうか。

保護者から見れば、若手の教員は自分よりも年下である場合が多く、ベテランの先生と比べると頼りがいがないと感じる保護者もいます。

特に新任教員が我が子の担任になると、まだ何もしていないのに保護者から不安な目で見られる場合があります。

ぴーちょこ

特に若い女性の先生は、同性の母親からは舐めて見られることがあります。

しかし、保護者と上手に連携できれば、保護者からの信頼はグッと上がります。

この記事では、保護者の信頼を得るための、普段から気を付けて取り組みたいことを紹介します。なお、小学校の先生を対象としています。

私自身の20年程の教員経験と、先輩の先生方から学んできたことをまとめていきます。若手の先生でも無理なく実践できることを中心に紹介します。

紹介する内容を、「基本的なことじゃん」と思われるかもしれません。しかし、保護者の信頼は瞬間的に得られるものではありません。信頼される行動をコツコツ積み重ねることで、保護者からの信頼が厚くなっていくのです。

明日から早速実践できることがあると思います。小さなことを積み重ねて、大きな信頼を得てください。

目次

欠席している子への配慮

欠席連絡は電話であったり、連絡帳であったりしますが、どちらの場合であっても、保護者へ翌日の連絡をすることになります。

連絡帳が届いた場合は、連絡帳に書きます。

電話で欠席連絡が来た場合、電話がつながる時間がわかっているのであれば、その時間に電話連絡をしてもかまいません。ただ、私の場合、保護者が電話に出られないこともあるので、手紙を近所の子に届けてもらいました。

ぴーちょこ

でも、新型コロナが流行ってから、連絡帳のやりとりを控えるようになった学校や保護者が増えてきましたね。

次の日は登校できそうな状態であれば、わざわざ電話連絡をせず、連絡帳や手紙での連絡でよいでしょう。

連絡帳には、心配している気持ちを書く

明日の連絡事項と宿題だけ書いて返却するのは、絶対にやめましょう!保護者に事務的な教師だという印象を与えてしまいます。

例えば、発熱で欠席したのなら、「〇〇さんの具合はいかがでしょうか。熱があるということで心配しています。まずは早く熱が下がるといいですね。」といったことを書くだけで、保護者の受け取り方は違います。

宿題への取り組みには配慮する

私は連絡に必ず宿題を書いていました。朝は具合が悪くても、夕方には元気になってしまう子もいます。そのため、登校している子と同じ宿題を出してあげます。

実は、若かりし頃は、欠席した子どもに宿題を出していませんでした。しかし、「先生、うちの子、元気になって暇を持て余しているので、宿題を出してほしいです」と言われたことが何回もありました。

それ以来、翌日の時間割とともに、宿題も連絡するようになりました。

ただし、子どもの体調がどうなのかわからないので、必ず「体調を第一に考え、できるものだけで構いません」といった一文を書きます。

宿題を出されると、絶対にやらなきゃと思う子や、絶対に出させなきゃと思う保護者がいます。

体調が悪ければ、やらなくても大丈夫ですよという担任の気持ちを添えておくと、保護者は安心します。

その日の様子を簡単に伝える

その日の様子を子どもに伝えるのは、欠席した子ども本人のためでもありますが、保護者を安心させるためでもあります。

真面目な保護者は、欠席したことで学習が遅れることを心配します。そのため、どんな授業をしたのか、どんな行事があったのかなどを伝えてあげます。

気がある親なら、休んだ分の学習を家庭で取り組ませてくれます。

数日間休む場合は、電話連絡をする

休みが続く場合は、電話連絡をしましょう。そして、「お休みが続くので、心配でお電話をかけさせていただきました」と心配していることを伝えましょう。

保護者に子どもの様子を聞いたら、「〇〇さんの声が聞きたいので、可能なら呼んでいただけますか」とお願いしましょう。

子どもと直接話がしたいと申し出ることで、事務的な先生ではなく、わが子のことを心配してくれる先生なんだなと思ってもらえます。

なお、最近の保護者は子どもに電話を替わるときに、スピーカーにしていることがよくあります。こちらの声が丸聞こえですので、気を付けましょう。

ぴーちょこ

子どもと一対一だと安心しないように!保護者が聞いていると思って、気を付けて話しましょう。

欠席している子がいたら、全体に関わる決めごとをしない

これは普段から子どもに宣言しておきます。

「だれかが休んでいる場合、全員で決めることは、全員がそろわないと決めません」と。

具体的にどんなことかというと、

  • 席替え
  • 係や当番決め
  • 行事のグループ決め
  • 劇の配役決め   

などです。どうして、上記のようなことを欠席者がいるときに決めないかわかりますよね。

休んだ子が次の日に学校に来た時、自分の席が変わっていたらどう思いますか?

休んだ子が、勝手に係や当番を決められていたらどんな気持ちになるでしょうか?

ちょっと考えればわかりそうなことですが、もし勝手に決めてしまうと、子どもは悲しむし、保護者は「配慮が足りない!」と怒るでしょう。

もし、病気などで長期にわたって欠席する場合は、その子の希望を第3希望くらいまで聞いておき、「先生が代わりに決めさせてもらうけどいい?」と子どもに確認をとりましょう。

連絡帳の扱い方

連絡帳の扱い方については別記事にまとめてありますので、こちらの記事をご覧ください。

連絡帳は保護者にとって、学校とつながるための基本的なツールです。連絡帳の扱い方がていねいだと、保護者と言葉を交わさなくても、担任の人柄のよさが伝わります。

子どものよいところを伝えるのは連絡帳?電話?

上の記事、「保護者の信頼を得る、連絡帳の扱い方 4つのポイント」にも記載されていますが、保護者に子どものよいところを伝えるとき、電話だと恐縮する保護者もいます。

しかし、連絡帳に書いてあげると気軽に読んでもらえますし、褒められたという事実が形として残ります。

ただ、実際はどちらの方法でもよいと思います。それぞれプラス面とマイナス面を紹介します。

連絡帳でよいところを伝える

・気軽に読んでもらえる
・褒められた事実が形として残る
十分に考えた言葉だけを伝えられる
話すのが苦手な人でも、思いをきちんと伝えられる

・電話で伝えるよりも手間がかかる
・子どもが連絡帳を見せるのを忘れると、保護者に伝わらない
保護者からの返信がないと、保護者の反応がわからない

ぴーちょこ

高学年になると、保護者に連絡帳を見せない(保護者が見ない)子が結構たくさんいるので、「きちんと親に見せてよ」と念を押す必要があります。

電話でよいところを伝える

保護者の声が直接聞ける
・連絡帳を書くより手間がない
・直接話す方が、思いが伝わりやすい

・話すことが苦手だと、緊張してうまく伝えられないこともある
・保護者に電話がつながるとは限らない
・忙しい保護者には、電話のタイミングによっては迷惑になることもある

ベテランの先生が、電話で親しげに保護者と話しているのを見たことがありませんか?あんな風になりたいと思ったことがあるかと思います。

しかし、若手教員の場合、電話をかけるのに緊張することでしょう。学校から電話がかかってくると、「うちの子、何か悪さをしたのか?」と思う保護者がいまだに多くいます。

「そうではなくて、よい連絡ですよ」というところからスタートするので、まずどうやって話を切り出したらよいのか考えなければなりません。

ですから、慣れるまでは、子どものよいところを伝えるのは連絡帳がいいと私は思います。

ぴーちょこ

私も保護者の一人ですが、わざわざ電話でなくても連絡帳にていねいに書いてあれば、先生の思いは感じます。

でも、連絡帳に書くのは時間がかかって、子どもが変える前までに書けない!という先生もいるでしょう。

そういう場合は、小さな紙に書いて連絡帳に貼ってあげると良いでしょう。子どもが帰ってからゆっくり作成し、次の日に連絡帳に貼ってあげるのです。

私はよくこの手を使っていました。子どもが学校にいる間に、何人もの連絡帳に書くのは時間的に無理があります。しかし、子どもが帰ってからであれば、数人分一気に作成できます。

つまり、次の日に数人分まとめて、よいところを保護者に伝えることができます。

まずは連絡帳、時間がなければ手紙にして連絡帳に貼るという方法で、子どものよいところを保護者に伝えましょう。

保護者を見かけた時

さて、授業参観や運動会など、学校行事の時だけでなく、PTA活動やその他の用事などで、保護者が学校に来ている場合があります。

その時、もし保護者を見つけたらどうすべきかお答えします。

あいさつをして、こちらから近づく

まず、保護者を見つけたら、こちらから近づきましょう。そして、「こんにちは」と言って、自分から話しかけにいきましょう。

万が一、目が合ったのにあいさつもしないで立ち去ったら、ものすごく悪い印象を与えてしまいます。

ぴーちょこ

普段から子どもに、「あいさつをしなさい」と指導している立場ですから、当然自分からあいさつできますよね?

あまりにも遠くで発見した場合、またはちょっと話しかけてはいけない雰囲気の場合は、会釈をしましょう。

子どものがんばりを保護者に伝える

保護者とあいさつをしたら、せっかくなのでコミュニケーションをとりましょう。その際、やはり子どものよいところやがんばっていることを伝えたいものです。

会話が広がりそうにないなら、相手が話しやすいように、質問形式の話し方をしてみましょう。

例えば、「最近、○○さん、進んでクラスのためにお手伝いをしてくれます。ひょっとして、ご家庭でもいろいろとお手伝いをしていますか?」という感じです。

ぴーちょこ

会話はキャッチボールなので、投げ返せる話し方を心掛けましょう。

いきなり話すのは無理だよと思われる先生も、だんだん慣れていきますよ。まずは、進んであいさつをするところから始めましょう。

保護者から相談や苦情があった場合

担任をしていれば、必ず保護者から相談や苦情が入ります。こればかりは覚悟しておかなければなりません。何も保護者から相談や苦情がなく終わる1年などありません。大なり小なり、保護者から連絡を受けることがあります。

誠意をもって対応することが、保護者からの信頼を得ることにつながります。

まずは話をしっかり聞く

まずは、保護者の話をしっかり聞きましょう。いろんな保護者がいるので、事実を淡々と話す人もいれば、感情的になって電話をかけてくる人もいます。

途中で、「これは違うぞ?」と思うことがあっても、保護者の話が終わるまではしっかりと聞き役に徹しましょう。

間違っても、途中で話を遮って、「その話は違いますよ」と否定してはいけません。保護者の感情を逆なでするだけです。

子どもは自分の都合のよいことばかりを親に言うものです。よくあるのは、学校で子どもを指導した時、「自分は悪くないのに先生に怒られた」と親に伝えることです。

ぴーちょこ

しっかり者の保護者は、「うちの子はウソを言っているな?」と見抜いてくれますが、そういう保護者ばかりではありません。

そういう場合は、保護者の言い分を最後まで聞いたうえで、「私の伝え方が悪かったようで、話が行き違っているようです。申し訳ないですが、もう一度○○の点について聞かせていただいてよろしいですか。」と確認をとりましょう。

まずは心配をかけたことを詫びる

こちらは悪くないのに!と思うような苦情があるかもしれません。しかし、それでも「ご心配をおかけして申し訳ありません」と言いましょう。

保護者にとって、若手教員はベテラン教員より言いやすいと思われるのは仕方がありません。だって、自分より年下ですからね。

学校へ相談や苦情を入れるという行為は、実は保護者にとってものすごくエネルギーを必要とすることです。

クレーマーは別として、ほとんどの保護者は「よし、学校に連絡するぞ!」と気合いを入れてから学校に連絡してきます。近所のコンビニに出かけるような感覚ではありません。

そのため、教師に話す前から、または話している間に感情的になってくるかもしれません。とにかく、教師の言葉に過剰反応しやすくなっています。

ですから、まずは教師が心配をかけてしまったことを謝りましょう。そうすることで、保護者は「話を聞いてくれる先生だ」と感じ、とりあえず一段階は気持ちが収まります。

今後の対応についてきちんと伝える

話を聞いて、事実関係がわかったら、今後どのように対応するのかをきちんと保護者に伝えましょう。

子ども同士のトラブルについて、双方の言い分が食い違うようであれば、「明日、子どもたちを呼んで事実を確認します。明日、こちらからご連絡致しますが、何時ごろならご都合がよろしいですか。」と聞きましょう。

自分が担任する学級を越えて、別の学級や学年に問題が及んでおり、自分で判断するのが難しい場合は、「学年主任に相談してから、再度こちらからご連絡させていただいてもよろしいですか?」と伝え、即答は避けましょう。

よくわからないまま保護者の要求を受け入れて、問題が大きくこじれてしまった若手教員を何人も見てきました。

ぴーちょこ

一度要求を受け入れてしまうと、「約束と違う!」と余計な火消しに発展してしまうので注意!

どうしてよいかわからない場合は、一旦、学年主任や管理職に相談しましょう。ただし、折り返しの電話はできるだけ早くすることです。話を一旦保留にしている間は、保護者も拘束された時間となります。イライラを募らせないようにしましょう。

とにかく、誠意をもって対応に当たることを伝えることが大切です。そして、もちろんできるだけ迅速に対応します。

トラブルへの対処はスピードが肝心であることは、何も教員界だけの話ではありません。ごく一般的なことです。

感謝の気持ちを伝える

最後に、必ず感謝の気持ちを伝えましょう。「ご連絡いただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。」と言える教師になりましょう。

最後にこのような一言を添えるだけで、「この先生は相談しやすいな」と保護者に印象付けられます。

私も多く経験していることですが、こうした保護者からの連絡に誠意をもって対応することで、今後、自分の味方になってくれる保護者がたくさんいます。

ピンチはチャンスではないですが、きちんと対応することが保護者の信頼につながるということを実感できるはずです。

まとめ

若手教員が、保護者から信頼を得るために、普段から気を付けておきたいことをまとめてきました。

今回取り上げたのは、

  • 欠席している子への配慮
  • 連絡帳の扱い方
  • 保護者を見かけた時
  • 保護者から相談や苦情があった場合

についてです。保護者からの信頼を得るために、何か特別なことをする必要はありません。

最初の方でも述べたように、信頼される行動をコツコツと積み重ねていくことが信頼につながるのです。

そのためには、普段の自分の行動をちょっと見直すことが大切です。もし、この記事をご覧になって、大体自分ができていると感じたならば、きっと保護者からの信頼を得られていると思います。

学校教育に保護者の協力は不可欠です。多くの保護者から信頼を得られれば、ものすごく働きやすい職場に変わっていきますよ。

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この記事を書いた人

元教員。
公立の小中学校で20年間勤務した経験を生かし、今をがんばる先生方を応援するサイトを作っていきます。

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