新型コロナウイルスの影響で、運動不足の子どもたちが増えています。
体を動かすことで、身体の成長を促すだけでなく、免疫力の向上やストレス解消といった効果も期待されます。ですから、日常的に運動に取り組ませたいものです。
大人であれば、自身の健康のためにマイペースで運動に取り組めばよいですが、子どもは身体能力をアップさせてあげたいですよね。
身体能力や運動能力が上がれば、子どもたちはもっと積極的に運動に取り組むようになります。
速く走れるようになりたい!という思いは、子どもなら誰しももっていますよね。
今回の記事は、小学生から高校生まで、身体能力をアップさせるために役立つ本を5冊ご紹介します。
12歳までの最強トレーニング
この本は、「ゴールデンエイジ」と呼ばれる、運動神経が飛躍的に向上する9歳から12歳までの子どもに適したトレーニングについて解説されています。
「リズム」「バランス」「反応」など、7つの要素を伸ばして、思い通りに体を動かせる能力を向上させる方法が、写真と図解で紹介されています。
この本に書かれていることを実践することで、運動神経の向上はもちろん、疲れにくい、けがをしにくいといった安全面での身体発達も期待できます。
小学生の子どもたちは、外で遊ぶことが好きな子がたくさんいます。しかし、運動神経を伸ばすために、効果的な体の使い方ができていません。
この本を読んで、正しい体の使い方を知ることで運動神経を伸ばすことができます。
「足が速くなった!」「苦手だった縄跳びができた!」など、できるようになった喜びを子ども自身が感じることができます。
運動が苦手、体を動かすことが嫌いという子にこそ、ぜひ読んで実践してほしい本です。
かた~い子どもの体が一瞬で伸びるキッズストレッチ
子どもの体の硬さにびっくりしたことはありませんか?
柔軟性を高めることは、けがを防止する観点からも大切です。
しかし、どうしたら子どもの柔軟性を伸ばすことができるのか。それが、この本にわかりやすく紹介されています。
親子で一緒に取り組めば、親も一緒によい運動ができます。というか、ストレッチですので、親が手伝う場面がたくさんあります。親子のふれあいになりますよ。(ただ、小学生限定ですね。)
この本で良いのは、DVDが付属しているという点です。映像があることで、それを見ながら取り組むことができます。
著者は、柔軟美トレーナーの「柔軟王子」こと、村山巧さんです。
さすが多くの実績がある人だけに、解説がとても分かりやすいです。
本著の目玉は、「トップギアストレッチ」です。この「トップギアストレッチ」とは、「筋膜アプローチ」と「脳科学アプローチ」を組み合わせたものです。
この本に書かれていることを実践し、柔軟性を高めることで、基本的な運動のパフォーマンスが向上します。
運動会で1位になる速くなる走り方教室
タイトルに、「小・中学生のための」と書かれています。
子どもなら誰もが速く走れるようになりたい!と思ったことがあるでしょう。しかし、足の速い子は決まっていて、自分がどれだけがんばってもかなわない、という経験をした子どもの何と多いことか。
教師や親の立場でも、どのように指導してよいかわからず、「大きく手を振れ!」「力強く地面を蹴るんだ!」など、よくわからないことを教えたことはありませんか?
何となく自分が教えてもらった走り方を教えてしまうんですよね。正しいのかどうかもわからないのに…。
著者は、2005年ヘルシンキ世界陸上選手権日本代表、2007年大阪世界陸上選手権日本代表、2008年北京オリンピック日本代表として活躍した、堀籠佳宏(ほりごめよしひろ)さんです。
現役引退後は、オリンピック強化スタッフなど、指導者として活躍している人なので、解説がとても具体的でわかりやすいです。
子供の運動能力が高まる「体幹バランス」トレーニング
サッカー選手の長友佑都選手のパーソナルトレーナーによる、子ども向けのトレーニングマニュアルです。
運動神経が最も発達する「ゴールデンエイジ」、その時期に体幹バランスを鍛えるメニューが紹介されています。
表紙を見てお気づきかもしれませんが、「キャプテン翼」の作者である高橋陽一さんの手によるキャラクターが描かれています。彼の名は、「太寛くん」といい、本著のナビゲーターとして活躍します。
サッカーが好きな方ならご存知でしょうが、決して大きな体ではない長友選手が海外で活躍できたのは、強靭なフィジカルによるものです。
体幹を大切にしたトレーニングを積んできたことが、海外の選手にあたり負けしない強靭な体を作り上げたのです。
超一流選手を育てたパーソナルトレーナーによる本なので、若干内容が難しいところがあります。わかりにくいところは、大人が説明してあげましょう。
NSCA 高校生のための体力トレーニングマニュアル
高校生に効率的でかつ安全なトレーニングの実施方法を、世界でもっとも実績のあるトレーニングコーチ養成機関であるNSCAが解説しています。
栄養補給や測定、評価、トレーニングプログラムの作成についても取り上げられています。また、スマホで見られる解説動画も付いています。
高校生だけでなく、部活動の顧問にも役立つ内容となっています。この本の内容をもとに、トレーニング計画を立てるのに役立ちます。
おまけ
子どもの身体能力をアップさせる本を紹介してきました。
しかし、一番運動をしなければいけないのは自分自身かもしれません。しかし、運動不足過ぎて、いきなり過激な運動に取り組めないという人は、定番のストレッチから始めましょう。