新型コロナの影響で、当たり前のように実施していた学校行事が中止になったり、開催方法が変更になったりしました。
テレビのニュースでも大きく報道されていたのは、修学旅行や野外活動などの宿泊を伴う授業ですよね。
今回は、新型コロナの影響で学校に必要ないと明らかになったことをまとめていきます。
新型コロナへの対応で、教員への負担が大きくなったことは事実ですが、これまで議論もされずに続けられてきた行事がなくなったことは、多忙な教員にとってはよいことだと思います。
ということで、記事をまとめながら、私自身の感想も入れていきたいと思います。
飲酒を伴う反省会
新型コロナの前は、学期末や年度末に飲酒を伴う反省会が行われていましたよね。教員に限らず、どの職場でも同じだと思います。
学期末や年度末に限らず、中学校だと学校祭の後、小学校だと運動会の後など、学校行事の後にも反省会と称した飲み会が行われていたことと思います。
楽しんで参加する人がいる一方、行きたくないなあと思っていた人もいます。
それが、新型コロナの影響で、一気に飲み会がなくなりました。
教員という職業上、組織ぐるみで飲み会をやっていたことがバレたらやばいもんね。
それで、反省会がなくなって学校運営に影響がありましたか?特に大きな影響はないですよね。
中には、「飲みにケーション!」と言って、職場仲間の交流には飲み会が必要だと説く先生がいます。しかし、酒がなきゃ交流できないなんて時代錯誤だと個人的に思っています。
だって、飲み会があっても、嫌いな先生とは交流しないでしょ?仲が良い先生とは、酒がなくても仲良しのままでしょ?
一番良いと思うのは、
接待関係の飲み会がなくなったこと
だと思います。この記事をご覧の先生方の中には、「○○会」とは名ばかりの飲み会に参加していた(しなければならなかった)先生がいらっしゃると思います。
- 教科研究会、授業研究会などの飲み会
- 部活動関係の飲み会
- 組合関係の飲み会
- PTA関係の飲み会
半強制的なのに参加費が必要で、偉い先生へあいさつのお酌をしなければならない…そんな飲み会に参加していませんでしたか?
とにかく、不必要な反省会(という名の飲み会)がなくなったことは、とても良かったと思います。
あ、もちろん、仲の良い職場の人との飲み会は、早く安心して開催できる世の中に戻ってほしいですよね。
毎週行う全校朝礼
多くの学校で、全校朝礼(全校朝会)が行われていると思います。
実施の方法はさまざまでしょうが、毎週月曜日に実施している学校が多いのではないでしょうか。
しかし、新型コロナの影響でリモート朝礼や放送朝礼になった学校が多々あると思います。中には、感染状況が悪化している時期には、全校朝礼の開催自体を中止していた学校もありました。
そこで、思いませんでしたか?
毎週、全校朝礼をやらなくてもいいんじゃない…
子どもたちにとって有意義な全校朝礼の内容を実施しているなら、毎週行う効果はあるのかもしれません。
しかし、校長の話、生徒指導からの話、生徒会や児童会から連絡くらいの内容であれば、毎週実施しなくてもいいのではないでしょうか。
週が始まる月曜日の朝に全員を集めて話をすることが、落ち着いた一週間を始めるために大切だ!という考え方の人がいるようです。
でも、朝礼がテレビ画面でのリモートや放送での方に変わった学校の先生。学校は落ち着きがなくなりましたか?
全校朝礼を完全になくしてしまう必要はないと思いますが、毎週実施しなくてもよいと思いませんか?その時間を別の活動の時間にあてた方が有意義だと思います。
校長の話がつまらないと感じているのは、子どもたちだけじゃないぞ!
家庭訪問と個人懇談
新型コロナの影響で、家庭訪問や個人懇談の実施の仕方が変わった学校が多いかと思います。
特に、家庭訪問については、実施しない学校が増えてきていたので、家庭訪問を実施しなくなった、または希望する家庭のみ実施することになった学校もあるのではないでしょうか。
家庭訪問については、私も保護者の立場から言わせてもらうと、「わざわざ来てほしくない」と思います。来てもらうのに、家の準備をしなければならないし、仕事の都合もつけなければならないからです。
小学校の個人懇談についても、複数回は必要ないと思います。
担任として、どんな保護者か知っておくことは大切なので、個人懇談自体をなくすことには反対です。
年度初めか夏休み前に保護者全員と懇談を行い、その後は希望制でよいと思います。
子どもが学校生活に満足している場合、保護者も学校に対して満足していることが考えられます。そういった保護者は、先生との懇談はなくても大丈夫と思っているでしょう。
私の家庭でも、子どもが学校のことをいろいろ話してくれるし、担任の先生には満足しているので、特に懇談がなくてもいいなあと感じています。
ただし、中学校の三者懇談は必須ですね。進路に関わる大切な場ですから。
1日開催の運動会
運動会が半日開催になった学校が多いのではないでしょうか。
1日開催の運動会では、親子が一緒になって弁当を食べる時間があります。しかし、コロナの影響で、大人数が集まって食べることができなくなりました。そこで、昼をまたがない半日開催の運動会に変わってきています。
半日開催になって、学校も保護者もウィンウィンになっていませんか?
学校の場合、
- 準備や子どもへの指導が、1日開催より少なくて済む
- 競技内容が精選される
- 残りの半日を有意義に使える
保護者の場合、
- 弁当の準備がいらない(これ重要!)
- 昼食場所確保のための場所取りがいらない(これも重要!)
- PTA種目など、子どもに関係しない余計な競技がない
最後に
新型コロナの影響で、全国どこの学校においても、「本当に必要な行事か?」と考える機会となっています。
学校行事をカットしたとしても、それ以上にコロナ対応で忙しいことには変わり有りませんが、必要のない行事の見直しにつながったことは良いことだと思います。
学校行事の必要性とは、「子どもの成長にとって有意義であるか?」ということだと思います。
何となく続けてきたから…ということもあれば、教師のエゴで続けられてきた行事もあるのではないでしょうか。
教師の多忙化を解消していくためにも、学校行事の見直しを真剣に考えるときだと思います。不必要な行事はなくす、縮小できることは縮小する、逆に子どもにとって必要なことは充実させる、これが重要だと思います。
行事のために授業時間をたくさん潰していたら意味がないもんね。
教師にとっても子どもにとっても負担のない学校でありたいですね。