今回は、元教員であるぴーちょこが、「ここがヘンだよ!先生や学校!」ということで、教員界以外の人から見たら異様に思えるであろうことを、思いつくまま紹介していきます。
思いつくままということなので、話があちこちに飛ぶかもしれませんが許してください。
気楽な気持ちで流し読みしていただけるとありがたいです。
教員の勤務時間よりも前に、子どもが登校している現実
全国すべての学校でこういう状況になっているわけではないでしょうが、教員の勤務時間よりも前に子どもが登校してくるというのは、珍しいことではありません。
例えば、子どもが登校してくるのが8時、教員の勤務開始が8時15分だったとしましょう。
この8時から8時15分までの間、教室で何か問題が起きた時、だれが責任をとるのでしょう?
営業時間より前に、客が先に店の中にいるようなものです。常識的にありえない状況です。
教員という職種の人は、基本的に人がよいので、子どもが登校してくる時間には勤務を開始しているのです。
そう、あくまでも教員の善意で子どもたちが登校する前から勤務しているのです。
勤務時間より前に、教員が子どもを迎え入れるために出勤していることを、世の中のほとんどの人は知らないだろうなあ。それなのに、登下校でトラブルがあると保護者に文句を言われる…。
出張にはマイカーを使用
公共交通機関が発達している都市部ではわかりませんが、地方では出張先に向かうのに車が必要となります。
学校に公用車があるわけではありません。必然的にマイカーで出張に向かうことになります。
ここでは割愛しますが、やむを得ずマイカーを出張に使うきまりみたいなものがあります。
マイカーで出張に行くことに文句があるわけではありませんが、企業とは違うところですよね。
スポーツカーに乗ってくる先生もいれば、軽トラの先生もいたりして、実におもしろいです。
マイカーだと出張先からそのまま自宅に帰れるから便利!
昼休憩の時間は存在しない
教員に昼休憩は存在しません。なぜなら、給食指導をしているからです。
給食の準備や盛り付け、そして後片付けなど、全てを把握していなければならないのですから、気が休まる時間にはなりません。
特に、新型コロナ感染が増えてからは、消毒作業や衛生管理などやることが増えました。
給食指導のため、教員は必然的に早食いになります。私は基本5分、長くて10分で食べ終えていました。
時々、教員でない人と会食すると、いかに自分が早食いであるか、身をもって感じることがあります。
勤務時間外に保護者に連絡
学校で子どもたちが問題を起こし、保護者に連絡をとらなければならない状況になったとき、教員は勤務時間外に連絡することが多いです。ええ、ものすごく!
なぜなら、保護者と連絡がとれるのは、勤務時間が過ぎてからの方が多いからです。
そりゃ、仕事をしていて連絡がとりにくい保護者はたくさんいますからね。
だから、勤務時間が過ぎても学校に残り、保護者と連絡が取れる時間まで待つわけです。
私が若かりし頃は、それが当たり前だと思っていました。
でも、経験を重ねるごとに「おかしくない?」と感じるようになりました。
もちろん、保護者と早めに連絡をとることが、その子や保護者にとってよいのであれば、勤務時間を過ぎても残ることに抵抗はありません。
教員の多くは、責任感で自主的に残るんですよ。
ただ、私がいつも思うのは、「勤務時間を過ぎてでも生徒指導や保護者対応に動く先生方に対して、管理職の配慮が足りない」ということです。
小さなお子さんがいて、保育園に迎えに行かなければならない先生がいたのに、知らんぷりにしていた校長、教頭がいました。
わかっているのだから、「お子さんのお迎えがあるでしょ。あとは私が連絡をとっておくから、もう帰りなさい。」となぜ言えないのか…。
あ、愚痴になってしまい申し訳ありません。そうでない管理職も当然いますよ。気を配ってくれる管理職。
まあともかく、勤務時間外に精力的に保護者と連絡をとっている先生方が、全国的になんと多いことか。
緊急性が高いものは仕方がないにしても、もう少しどうにかならないものですかね。
留守電の設置により、多少はよくなってきているようですが、それでも勤務時間外の保護者対応は負担が大きいです。
保護者に、「ある程度遅くても、学校には誰かいて連絡がつながる」と思われていることも問題です。
だって、どこかのお店に電話したいとき、営業時間を過ぎていたら普通はかけないでしょ?きっとそういったイメージが長年かけて作られてしまったのですよね。
教員の仕事は、人と人との関わりなので、何でもスパッと割り切ることはできません。しかし、無制限に勤務時間を超えての対応にならないように、労働環境をある程度整えてほしいものですよね。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
また思いついたら記事にしたいと思います。