【備忘録】新型コロナウイルスの影響による学校生活の変化

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2020年は、新型コロナウイルスが世界的に流行した年でした。東京オリンピックは延期になり、2021年も世の中がどう変わっていくのかわかりません。

学校も大きな影響を受けました。今まで当たり前にやれていたことが、できなくなりました。

今回は、備忘録として、新型コロナウイルスの影響による学校生活の変化をまとめておきたいと思います。

ただし、新型コロナウイルスは現在も世界規模で感染が広がっている状態ですので、2020年のことです。

なお、あくまでも私が知る範囲での学校生活の変化ですので、一例として読んでくださいね。

目次

マスクの着用

「マスクは白」という概念がなくなる

これまでも、インフルエンザが流行する時期や中学校の受験シーズンは、マスクを着用する子どもがたくさんいました。しかし、新型コロナウイルスの流行で、マスクの着用が当たり前になりました。

新型コロナウイルスが流行する前までは、マスクは100円ショップでも容易に手に入りました。そのため、黒や柄物などのマスクはオシャレ目的に着用しているということで、「マスクは白」と指導している学校が少なくありませんでした。

しかし、マスクが入手困難になると、洗って使える布製のマスクが大流行。そして、マスクの色や柄などは全く学校でふれられなくなりました。

厳しいマスクの衛生管理

マスクの衛生管理も厳しく言われるようになりました。

給食が始まると、午前と午後でマスクを取り替えさせる学校もありました。給食を食べるときは、当然マスクをはずします。しかし、その後で同じマスクを着用するのは不衛生ということで、新しいマスクを午後から着用させることに。

しかも、午前に使ったマスクは、きちんとジッパー付きの袋に入れて持ち帰るという指示。しかも学校から、マスクを入れるジッパー付きの袋も、毎日きちんと洗浄してくださいとの依頼。

ジッパー付きの袋は、体育の授業でも大活躍。

運動時にマスクを外す場合は、ジッパー付きの袋に入れます。ただし、マスクを外すのは運動の直前なので、外用に持っていくジッパー付きの袋を別に用意する必要がありました。

鬼滅の刃マスクが大流行

新型コロナ流行の中、アニメ「鬼滅の刃」が大流行。男女問わず、また年代問わず大ヒット。

それの影響で、鬼滅の刃の登場キャラクターがプリントされているマスクや、主人公の服の柄のマスクをつけている小学生がたくさん現れました。

大勢が集まらないように

朝礼や集会が放送に

全国どこでも行われていた朝礼や集会。大勢が集まると密になるということで、通常の開催は無理!ということで、放送朝礼や放送集会が行われるようになりました。

テレビ放送ができる設備がある学校は、テレビ放送で行いました。

授業参観の中止

小規模の学校ならともかく、1学級に30人程度子どもがいれば、すでに密です。そこに授業参観で保護者が入ったら、とんでもない密になります。

ということで、授業参観が中止になる学校が続出しました。

全国の感染状況を見ながら、開催できそうな時期に授業参観を行った学校もあります。しかし、年間通して1回も授業参観を実施できなかった学校もありました。

運動会の短縮や開催方法の変更

運動会は外で行うので、実施した学校も結構たくさんありました。しかし、これまで通り実施はできないため、短縮したり、競技種目を変えたりと、さまざまな工夫がされました。

多かったのは、時間を短縮して午前中で終わらせる半日開催の運動会です。

運動会を1日開催にすると、昼食で家族集まってのお弁当タイムになります。しかし、昼食の時間があるということは、一斉にマスクを外す時間ができてしまいます。

そのため、半日開催にする学校がたくさんありました。

また、密になる競技は軒並み変更されました。

  • 綱引きはものすごく密になるのでボツ
  • 二人三脚もボツ
  • 騎馬戦もボツ
  • 台風の目もボツ
  • 玉入れもボツ

……。上記のボツになった競技でも、ルールを工夫して実施した学校があるかもしれません。とにかく先生たちはコロナ対策の種目を考えるのに大変な思いをしました。

参観する保護者の人数制限

授業参観は中止になる学校が多かったのですが、運動会や学習発表会などは開催方法を工夫して実施した学校もありました。

その場合、保護者は受付で健康調査票を提出する必要がありました。

その調査票は事前に配られるのですが、一家庭2名まで参加OKというところが多く、密にならないように人数制限がされました。

中には、どさくさに紛れてこっそり入ったり、1名のところに連名で書いて強引に来たりする家庭もありました。

修学旅行の中止や短縮

修学旅行も新型コロナウイルスの影響を大きく受けました。

  • 中止にした学校
  • 行き先を近場に変更した学校
  • 日帰りにした学校
  • 別のイベントに変更した学校

修学旅行で問題になったのは、直前に児童生徒が新型コロナに感染したと分かった場合、キャンセル料が発生してしまうということです。

感染した児童生徒だけ修学旅行に参加できないのではなく、全員が参加することができなくなります。そのため、万が一キャンセル料が発生する状況になった場合、各家庭にキャンセル料を支払わせ実施できないのは大変だ!と、修学旅行を中止にした学校がありました。

修学旅行を実施する学校は、キャンセル料が発生するリスクがあることを家庭に知らせ、それでもよいならと「同意書」をとる学校も多々ありました。

給食は前を向いて静かに食べる

給食は子どもたちにとって楽しい時間の一つです。授業から解放され、お腹もすいてそこにおいしい給食、そして友達との楽しいおしゃべり…こうした日常も新型コロナの影響で変わってしまいました。

全校一斉休校が明けた直後は、給食の配膳は教師のみ。子どもたちは座席を全員前に向けたまま静かに待ちます。メニューは簡易的なもので、包装されたおにぎりと牛乳、それにおかず一品でした。

徐々に制限が緩くなり、気を付けながら子どもたちの配膳、メニューも通常通りに戻っていきました。

しかし、一斉に前向きで静かに食べることは変わりませんでした。


他にもいろいろと細かいことはありますが、今回はここまでです。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

元教員。
公立の小中学校で20年間勤務した経験を生かし、今をがんばる先生方を応援するサイトを作っていきます。

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