田名角栄の名言シリーズも4回目。今回で最後になります。
タイトルの通り、100の名言なので、興味のある方は書店でお求めください。古本で良ければ、リサイクルショップなどで安く手に入ります。
さて、今回は、「学問と学歴」です。まずは、田中角栄の言葉をご覧ください。
必要なのは学歴ではなく
田中角栄 100の言葉 宝島社 より一部引用
学問だよ。
学歴は過去の栄光。
学問は現在に生きている。
「高学歴≠魅力的な教師」 と一概に言えない
教師という仕事は、教員免許という資格が必要であることから、一般的に見れば比較的高学歴の人が職についているといえます。
保護者の中には、担任の学歴を気にする人もいます。
教育熱心な保護者に聞かれたこともあったなあ…。
しかし、教師になったからには、日々学び続ける教師が力を付けていきます。学歴が高ければよい先生というわけではありません。
高学歴≠魅力的な教師
有名大学を卒業しているだけで、子どもたちや保護者にとって魅力的な教師になれるのでしょうか。
現在、教員をされている方ならわかりますよね。身の回りにいる「すごい」と感じられる先生、学歴は関係ないですよね。
もちろん、高学歴で魅力的な先生もたくさんいます。
つまり、「学問は現在に生きている」という言葉の通り、学歴に関係なく、学び続けている教師が魅力的な教師なのです。
教師は高学歴でない方が魅力的かも?
教師という仕事は、高学歴でない方が子どもたちにとって魅力的かも?と感じることがあります。
もちろん、小・中・高・大学と真面目に勉強してきて、誰もが知るような有名大学に進学し、ストレートで教師になった先生は、そこまでうまくやってきた経験を語れる魅力があります。
しかし、学校にはさまざまな子どもたちがいます。いろいろな挫折をしてきたり、さまざまな経験をしてきた先生は、ストレートで来た先生よりも、人生について多く語ることができます。
実体験ほど説得力のある話はないですからね。
通信制大学で教員免許を取得した先生は、教師への道はもちろん、どの職業もいろんなルートから就くことができる可能性を語ることができます。
教員採用試験を複数回受けて合格した先生は、あきらめずに努力することの大切さをを子どもたちに熱く語れます。
他業種から教員へ転職した先生は、それまでの職業について話すことができます。
いろいろな遊び、スポーツ、文化など多趣味な先生は、話題が豊富です。
いろんな経験をしてきた先生が、さらに教員としての力を身に付けたら、子どもたちにとって魅力的な先生になりますね。
教師は、「教える」のが仕事であって、自分が理解できることと上手に教えることは別です。そういう意味では、勉強が苦手だった先生は、わからない子の気持ちが理解できるというのが一つの長所になりますね。
高学歴を否定するわけではない
私は高学歴の教員を否定するわけではありません。
高学歴であることにふんぞり返って、教師として必要な努力をしない人がダメだと思うのです。高学歴でありながら、教師として成長するための努力をする先生は、もちろんすごく魅力的な先生です。
高学歴の先生は、過去に努力をしてきた先生ですから、基本的に学ぶことについて抵抗がありません。ですから、まじめで教師としてどんどん力量を伸ばしていく先生ばかりです。
ただ、学歴が高いからということで天狗になる先生も実際にいました。
まとめ
教師の魅力は、学歴では決まりません。学び続ける力を伸ばしていく教師こそが、魅力的な教師なのです。
田中角栄は尋常小学校しか出ておらず、自身の学歴に劣等感を感じていた時期もあったようです。しかし、学歴ではないことを具現化した政治家であることは周知の事実です。
教師に限らず、どんな職業でも学歴が全てではありません。もちろん、学歴が高くてマイナスになることはないでしょう。
でも、教師という仕事に目を向けた場合、学歴よりも、
- 子どもや保護者とのコミュニケーション力
- 子どもへの愛情
- 教科指導、生徒指導への向上心
の方が大切です。
教員採用試験に一発で合格できなかった、別の仕事から教員に転職した、高校中退経験がある、などの経験をしたからといって引け目を感じることはないと思います。
立派な先生は過去で決まるのではなく、現在で決まるのですから!