教員を辞めた後、どんな心境になったかお話します。といっても、ものすごく短い記事です。備忘録として記録していたメモを発見したので、それをもとに紹介します。
退職する直前
教務主任の引き継ぎのため、3月31日までしっかり働きました。とにかく、次の教務主任に迷惑をかけてはいけないという思いで、しっかり引き継ぎ資料を作成しました。また、教務主任に関わる年度当初の仕事も済ませておきました。
そして、4月1日から完全にフリーになりました。私、ぴーちょこは、次の仕事を見つけてから退職したわけではないので、簡単に言えば「無職」です。
4月最初の一週間
最初の一週間は、毎日教員時代の夢を見ました。ずっと仕事に追われている夢です。4月からの忙しい毎日が頭の中にインプットされているからか、とにかく毎日仕事の夢を見ました。もう自分がやる必要はないのに、追い込まれている感じです。
退職したらすっきりすると思っていたのに、意外でした。気持ちの切り替えがうまくできなかったようです。
朝早く起きる必要がないのに、勝手に目が覚めてしまいます。きまって、仕事の夢から覚めるのです。夢の内容がメモしてあったので紹介します。
出勤したら、自分の机の上が書類の山になっていた。急いで片付けようとするのに、ある先生に呼び止められ、来月の学校行事について準備が間に合わないからどうしようと相談を受ける。同学年の先生に相談したのかたずねると、「怒られるから言えません」との返答。いい加減にしろと憤慨する自分だが、なぜか場面は急に変わって、職員室で給食を食べている。「職員室で食べる給食の時間だけが、ほんの少し静かに過ごせるわずかな時間」と思っているのに、急にけたたましくなる電話。受話器を取ると、教育委員会から提出書類の期限が切れているから早急に出しなさいとのお叱り…。しかも、なぜか電話をかけてきた教育委員会の人が、過去、執拗にクレームを言ってきた保護者になっている(笑)。電話なのにペコペコしているところで、目が覚める。
さすが、夢です。支離滅裂ですが、追い込まれていたんだなあと、我ながら思いました。
こんな感じで、不安定な一週間でした。
4月の二週目以降
これまで切望していたわが子たちとゆっくり過ごす時間が取れて、精神的に安定してきました。専業主夫としての毎日も楽しいと感じられるようになってきました。
しかし、今度は働いていないという罪悪感が芽生えてきたのです。妻が働いているからなのか、これまでずっと働いてきたからなのか。妻に対して、引け目を感じるようになってしまいました。もちろん、妻はそんなこと気にしないでと言ってくれるのですが。
早く再就職しなければ、という焦りの気持ちが強くなってきました。
5月になって
ゴールデンウィークは、家族でのんびり過ごすことができました。もし教員を続けていたら、連休のうちほとんどは仕事をしていたと思います。
5月になると、仕事への焦りは少しずつなくなってきて、よく考えて自分がやりたいことをしようと考えるようになりました。
退職金が入り、多少は貯金があるので、自分がやりたいことを、自分が大切にしたいことを探していこうと思うようになりました。
今、当時のことを振り返ってみると
多忙だった教員生活の気持ちをしばらく引きずっていたんだな、ということが思い出されました。また、無職となったことへの罪悪感というか、後ろめたさというのも大きかったんだなと思います。
教員をやりながら次の就職先を決める余裕など、どこにもありませんでした。
ただ、複数の転職サイトに登録して、次の就職先を探すことはしていました。教員を辞めたらあんな仕事をしたいな、こんな仕事は自分に合うかな?など、漠然と考えていました。
心の安定って、本当に大切なんだなと感じた1か月間でした。