学校の図書室にはいろいろな本があります。本が好きな子は、たくさんの本を借りますね。
毎年、学校備品として新しい本が購入されていると思いますが、量にしてわずか数十冊程度です。小さな図書室であっても、蔵書数は1000冊を超えていると思われるので、新しい本の割合はわずかなものです。
そんな中、昔からあるけれども、誰の手にもとられていないような本もあります。
今回は、そんな本の中に、「子どもたちが気軽に見ない方がいいな」と思う閲覧注意の本を見つけたので、そのことについて書いていきます。
さて、「閲覧注意の本」と聞いて、何を思い浮かべますか?
当然ですが、学校の図書室なので、成人向けの本ではありません。
変な期待をしていた人がいたら、ゴメンナサイ。
閲覧注意。それは、戦争関係の本です。とりわけ、戦争に関する写真集です。
近年発行される戦争関係の本は、表現が割とソフトなものが選ばれているような気がします。
しかし、割と古い本だと、子どもたちにあまり見せない方がよいと思われる写真が掲載されている場合があります。
大人が見る分には問題ないと思いますが、小学生には刺激が強いかもという写真です。
私が見つけた本の中にあったもので、これは見せない方がよいなと思ったものは、
- 空襲で逃げられず、全身炭化して亡くなった人の写真
- 空襲で亡くなった人を運んでいる写真
- 原爆で顔が焼けただれた人の写真
- 敵の攻撃で亡くなった兵士の写真
もちろん、平和教育のために、子どもたちに見せるかどうかを判断するのは教師でよいと思います。この写真は見せてもよい、これは刺激が強いから見せない方がよいと、教師が選別して、必要な写真を見せればよいと思います。
私自身、多少は子どもたちが目を背けるような写真でも、見せてもよいと許容できる写真なら見せるべきだと思います。
しかし、子どもたちが知らずに自分で目にしてしまうのは、よくないのかなと思います。
どうして閲覧注意だと思う写真の本を見つけたのかというと、図書室で調べ物をしていたからです。
6年生の社会科で戦争について調べ学習をさせようと考えており、事前に図書室にどんな資料があるのか調べるために図書室に行きました。そこで、見つけたのです。
ちょっと子どもには刺激が強いと思われる本は2冊ありました。どちらも発行されたのは、昭和時代のものでした。
もしかしたら、あなたの勤務する学校にも、子どもたちにあまり見せたくない本があるかもしれません。特に、戦争に関する本は一度調べて見てほしいと思います。