教員志望者の人は、教員の良いところと悪いところについて、いろんな本やサイトで情報を得ていると思います。
教員の仕事の良いところや悪いところというのは、人によって感じ方が違います。
ですから、教員の仕事について知りたい人は、できるだけ多くの人の意見を聞くべきだと思います。
ただ、せっかくこのページをご覧いただいているので、他で目にすることを書いてもあまり意味がないと思っています。
私は教員を20年程やってきたので、それなりに酸いも甘いも経験してきました。そこで、この記事は、少し砕けた感じで教員の良いところと悪いところを紹介します。
真面目な記事があふれているので、ちょっとふざけさせてくださいm(_ _”m)
あまり参考にはならないかもしれませんが、教員の本音だと思ってご覧ください。
教員の良いところ
それでは、まず良いところから。
公務員だから給料は安定、福利厚生は充実、つまり理想の結婚相手
誰もが言うことですね。公立学校の教員は公務員なので、給料がもらえないという心配をする必要がありません。
新型コロナ禍でも、給料の心配を全くする必要がありませんでした。他業種には、コロナの影響で業績が悪化し、ボーナスがもらえないという人もいる中、教員はボーナスだって満額支給されました。
決して給料が高い職業ではありませんが、辞めない限りきちんと給料が支払われるというのは大きいです。
また、福利厚生も充実しています。産休や育児休業制度が充実しており、女性にとっては出産、育児、そして復帰がしやすい職業です。
病気療養のため休むことになっても、長期間にわたって収入がゼロになることはありません。
公務員の安定感は、結婚にも大きなメリットとなるでしょう。いや、なります!
結婚相手はもちろんのこと、結婚相手の親にも好印象を与えるでしょう。
医者は弁護士などの高給どりはもちろん結婚相手に人気でしょうが、公務員は手の届く理想の相手なのです!
ただし、外見と内面も磨くことを忘れないでください。
1年サイクルで同じ仕事を繰り返す
4月スタートで3月終了、そして新年度がスタートという1年サイクルの繰り返すのが、教員の仕事の特徴です。
そのため、1年目を終えると2年目からは1年の流れがつかめます。
これを何年も繰り返していくことで、1年の流れを想定しながら仕事を進めていくことができます。つまり、効率的に仕事を進められるようになるのです。
学習指導要領の改訂などで、新しく覚えることも出てきますが、基本的には変化の少ない仕事です。
ノルマがない
公立学校の教員は、営利団体の仕事ではないので、ノルマがありません。
つまり、数字を気にして仕事をする必要がありません。子どもたちのために一生懸命仕事をすることに専念すればよいのです。
実績を提示され、「この給料泥棒!」と言われることはありません。
時間がたつのが早い
これを良いところといってよいのかわかりませんが、教員の仕事は時間がたつのが早いです。
子どもたちと一緒に過ごしていると、あっという間に一日が終わります。
ただし、子どもと関わっている時間だけね。
夏休みになり、子どもたちが登校しないと、一日が長く感じられます。
子どもたちがいると忙しいからというのもありますが、単純に子どもたちと過ごしていると楽しいからだと思います。
遠方への転勤がない
公立学校の教員に採用されたら、基本的には管轄している自治体や教育委員会に属する学校間でしか異動がありません。
ですから、遠くの都道府県に転勤になることがありません。
これは、結婚に有利な条件!
安心してその土地で子育てをすることができます。マイホームの購入もためらう必要がありません。
公務員だから、銀行のローン審査も有利ですよ。
仕事ができなくてもクビにならない
なんてったって公務員ですからね。不祥事を起こさない限りはクビになりません。
学校には、仕事を極力やろうとしない年配の先生がいることがあります。
教員の給料は年齢とともに上がっていくので、仕事をあまりしないくせに、職場ではかなりの給料をもらっている先生があっちやこっちにいます。
でも、クビにならないんです。人からどう思われようが気にしないなら、なんて良い職業なんでしょう!
教員の悪いところ
次に教員の悪いところです。私の経験による負の気持ちが結構入っています…。
昼食をゆっくり食べられない
給食の時間は、子どもたちと一緒に準備をして一緒に食べます。勝手に食べなさいというわけにはいきません。きちんと給食指導をする必要があるので、ゆっくり食べていられません。
教育実習で、担任の先生が急いで食べて給食指導をしているのに、一人のんびり食べていた教育実習生。食べ終わるのが子どもより遅かったけど、今頃どうしてるんだろう?
対応が難しい児童生徒、保護者への対応
学校には、必ず対応の難しい児童生徒や保護者がいます。
ただ、教員になりたての頃は、特別に難しい児童生徒や保護者は、ベテランの先生が受け持つ場合が多いです。
対応が難しい人がいるのは、教員に限らずどの職業でも同じです。
苦情を言われるのを怖がっていたら、どんな仕事もできないもんね。
実際の労働時間が長い
勤務時間は、一日7時間45分と決められていますが、その時間内に終わらないのが教員という仕事です。
実際の労働時間が長いといっても、勤務する学校の状況や担任するクラスにもよります。
大変な学校だと、今のこの時代でも日付が変わる頃にならないと帰れないという先生もいます。
本当に忙しい先生は、寝るためだけに家を往復する生活になってしまいます。
なかなか進まないけど、働き方改革に期待!
出会いがない
労働時間が長いうえに、結婚相手となる異性との出会いは少ないです。
だって、子ども相手の仕事だもんね。
職場で、「未婚でフリーの異性」を探すとほとんどいません。職場によっては一人もいないことも…。
ただ、出会いが少ない分、出会った二人は急速に距離を縮めやすいとかそうでないとか…。
ICT化が遅れている
令和になり、新型コロナによる全国一斉休校措置を受けました。それからようやくGIGAスクールなどという言葉で、一人一台タブレットの話が出てきましたが、学校のICT化が遅れているのは、隠しようのない事実です。
データ化した方が管理が楽じゃない?ということも、いまだにアナログでやっているのが学校です。
教員のITスキルって、驚くほど低いと思います。
勤務校の近くの店に行けない
別に勤務校の近くの店に行ってダメというわけではありません。
ただ、そこで子どもに見つかると「あ!ぴーちょこ先生!」と大きな声で言われます。当然、周りの人の視線を集めます。
私も過去、薬局で鼻毛カッターを見ているときに、子どもに声をかけられたことがあります。
鼻毛カッターを購入するところを見られていたら、次の日は学校で人気者になれたのになあ。鼻毛先生って!
いかがでしたか。教員を目指している人の夢をつぶそうなんて思いは全くありません。
どんな仕事にも良いところと悪いところがあります。
教員を目指す人は、教えることが好き、子どもが好きといった人だと思います。
これから先、教員となって、子どもたちのためにがんばってください。