学級経営は、担任によっていろいろなやり方があり、個性が出るところです。
教師は一人一人個性があるので、10人いれば10通りの学級経営があります。
その人にあった学級経営をすればよいのですが、「やってはいけないこと」があります。
若手もベテランも関係ないよ。
しかし、困ったことに、ベテラン教員の中には、やってはいけないことをやっている先生がいます。昔はそれでもよかったのですが、今は時代が違います。
ベテランの先生は今さらやり方を変えられません。ましてや大ベテランの先生だと、周りの先生が指摘しません。というか指摘できません…。
今回は、やってはいけないことの中でも、教室環境に焦点を当てて紹介していきます。
「こんなの当たり前じゃん!」と思われる先生はさすがです。でも、やっている先生が実際にいるんですよ。
もし自分の後輩がやっていたら、教えてあげてくださいね(笑)。
黒板のスミに、宿題忘れの名前を書いてはいけない
まず初めに。黒板のスミに、宿題忘れの名前を書いてはいけません。いまだにこんなことをする先生がいます。
ちょっとしたメモのつもりなのでしょう。黒板のスミに名前を書いておいて、宿題を忘れた子は休み時間に取り組ませる。そして、提出できたら名前を消すというやり方です。
しかし、ダメなことはわかりますよね。黒板に宿題忘れの子の名前を書くことは、さらし者にするのと同様です。
もし保護者が何か用事があって突然来たらヤバい!
人権感覚があれば、目の付くようなところに名前を書かないですよね。宿題を忘れた子を把握したいのであれば、目につかないところにメモすればよいのです。
黒板に名前を書く先生は、子どもにプレッシャーを与えたり、恥ずかしい思いをさせたりすることで、宿題を忘れないように指導したいのかもしれません。
しかし、やり方が間違っています。もっと別の指導方法がありますよね。
宿題忘れと同様に、図工の作品が完成していない、作文が完成していないなど、他の場面でもメモがわりに黒板に名前を書く先生がいます。しかし、当然これらもダメです。やめましょう。
実施前のテストを、子どもの手の届くところに保管してはいけない
教室のロッカーにテストを保管している先生はいませんか?
扉が閉まる棚だから大丈夫、子どもたちに先生の棚やロッカーを触ってはいけないことを指導しているから大丈夫、と思わないでください。
子どもたちが荒れていない平和な学校に勤めている先生なら、特に問題ないかもしれません。
しかし、荒れている学校に勤務している先生は、職員室や鍵付きの棚など、子どもの手が届かないところに保管します。
テストの中身を見られるのはもちろん、捨てられたり隠されたりする可能性がありますからね…。
学校が荒れている、荒れていないに関わらず、学級内にテストをこっそり見る子がいるかもしれません。普段目立たない子かもしれません。
もちろん、テストをこっそり見た子がいけないのですが、テストを保管していた教師にも責任問題が及びます。
実施前のテストは、子どもが手を触れられない場所に保管しましょう。
パソコンの近くにパスワードのメモを貼ってはいけない
たぶん、若手の先生はやらないですよね。パソコンの近くにパスワードのメモを貼ること(笑)。
でも、周りにいるんですよ。ノートPCを開けたところに、パスワードを書いた付箋を貼っている先生が…。
ICT環境が整備されてきたことで、教室にPCが設置されている学校が増えてきました。当然セキュリティ上、起動するのにログインが必要です。
しかし、パスワードを覚えられないからと近くにパスワードのメモを置いておくと、子どもたちがログインできてしまいます。
教室のPCが、教員用のサーバにアクセスできるかどうかは仕様によると思いますが、危険なことには変わりがありません。
過去に、中学生が教員用のサーバにアクセスするという事件がありました。
中学生のスキルを侮ってはいけない…。
子どもたちに教員用のサーバに侵入されたら大問題です。それが、自分による教室環境の不備が原因だとしたら、懲戒処分を受けてしまうかもしれません。
子どもたちに「IDとパスワードを他人に教えてはいけない」と指導するのに、自分ができていないでは話になりません。
絶対にしないようにしましょう!