教員として日々奮闘されている先生方、お疲れ様です。
さて、今回は新任や経験の浅い若手の先生向けの記事です。
皆さんの周りに、すぐ人のせいにする先生はいませんか?
教育という仕事に関わらず、何でもかんでも人のせいにする人は、成長できない人だと思っています。
逆に、自分にも責任があるのかな?と考えられる先生は、失敗を糧にしてどんどん成長していくと思います。
私自身、そういう考えで教員を務めてきました。今でも、その考え方は変わりません。
まあ、人の責任にしたくなることはあるんですけどね。理不尽な苦情とか…。
では、具体的な事例を挙げながら、どんな考え方をしたらよいのか、まとめていきます。
人のせいにせず、自分に原因がなかったか考えるべき事例
話し合いの授業が盛り上がらなかった
話し合いの授業を行ったとしましょう。自分が期待していたのと違って、話し合いが盛り上がることなく終わってしまいました。
まずは人のせいにする考え方を見ていきましょう。
次に、自分に原因がなかったか、何かできることはなかったか反省する考え方です。
話し合いの授業に関わらず授業全般において、うまくできなかったことを人のせいにしていたら、授業力は絶対に上がりません。
いや、考え方としては、教育実習生にも劣るでしょう。教育実習生の多くは、授業がうまく進められず、打ちのめされる経験をします。しかし、何がいけなかったか振り返り、次の授業に生かそうと前向きに取り組みます。
授業の失敗を人のせいにする教員は、日頃から子どもたちの悪口をよく言っていませんか?
授業がうまくいかないのは、授業者の責任です。本当に授業が上手な先生は、子どものせいにすることはありません。
すぐ人のせいにする先生は、研究授業の前に、「うちのクラスは〇〇だから」と先に言い訳をします。授業をやる前から子どものせいにするなんて、最低ですよね。
運動会の器具配置図や放送原稿が期限内に提出されない
あなたが体育主任だったと仮定しましょう。
運動会が近づくと、体育主任から種目ごとに器具配置図や放送原稿を提出してくださいという依頼をしますよね。
しかし、自分のの思いとは裏腹に、必要なものが提出期限内に出されなかったとしましょう。さて、あなたなら何を思いますか。
これも、まずは人のせいにしてしまう考え方から見ていきましょう。
続いて、自分の行動を振り返る考え方です。
運動会に限らず、何か学校行事を行う場合は、先生方に依頼することがあります。
しかし、職員会議できちんと伝えたはずなのに、提出期限を忘れてしまう先生がいます。
もちろん、提出期限を守らない先生がいけないのですが、それを全面的に相手のせいにしても仕方がありません。むしろ、「どうすれば提出期限をわすれなかったか?」ということに考えが及びますか?
教職員も子どもと一緒です。言ったことを一回で守る人と、あまり聞いていない人がいます。大人だから大丈夫と思わないことが大事。
自分はこうすればよかったかもしれないと考えられる先生は、学級経営でも子どもたちを第一に考え、常に良い方へ軌道修正ができると思います。
逆に、人のせいにしてしまう先生の学級経営は、利己的で子どもたちより自分の都合で進めているのではないでしょうか。
まとめ
仕事に限らず、自分の思い通りにいかないことはたくさんあるものです。しかし、それを人のせいにしていても、自分にとってプラスにはならないですよね。
もちろん、グチは言ってもかまいません。吐き出さないとストレスが溜まってしまいますからね。
でも、実際には、自分は何かできなかったか?と振り返ることのできる教員でいたいですよね。
テストの平均点が悪かったとき、子どもたちが「テストの問題が悪い。」と自分のせいではなく、テストのせいにしていたらどうしますか?子どもの考えを支持しますか?
もちろん、そんなことはしないですよね。「どうしてテストの点が悪かったと思う?」と問いかけ、問題のせいにするのではなく、勉強することの大切さを説明しませんか?
教員は子どもたちを指導していく立場にあります。子どもたちが成長するには、まず自分が成長していこうとする姿勢を見せることが大切だと思います。
教師の姿を見て、子どもたちもがんばろうと思えるはずです。
そのためには、うまくいかなかったことを人のせいにするのではなく、自分に原因がなかったか、もっとうまくやれる方法はなかったかなど、自分の振り返ることのできる教員でありたいですね。