サイコロトークは小学校でも中学校でも!学級内の人間関係作りに!

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学級経営で何かいいアイデアがないかなあと思ったことはありませんか?

そんな時は、「サイコロトーク」をやってみたらいかがでしょうか。

よい学級というのは、学級全体の人間関係がオープンです。仲の良いグループがあったとしても、誰とでも話ができる雰囲気があります。

逆に、雰囲気のよくない学級は、人間関係が固定されています。コソコソ話している特定のグループがあったり、1年間会話をしないんじゃないかと思われるくらい人間関係が固定されていたりする学級です。

そういう学級にしないためには、やはり担任から仕掛けてやる必要があります。

この記事では、学級経営のアイデアとして、サイコロトークを紹介していきます。

目次

サイコロトークとは

サイコロトークとは、あらかじめ出た目の数字の話題を決めておき、サイコロの出た目について話をする遊びです。

ぴーちょこ

遊びととらえた方が、子どもたちにとっては気楽です。

サイコロトークは、いろんな場面で行うことができます。

  • 学級開きのアイスブレーキングとして
  • 席替え後、グループ内の交流として
  • 朝のスピーチのテーマ決めとして

学級の状況に合わせて、適切な場面で取り入れていきましょう。

サイコロトークのメリットは?

話すテーマを決められた方が、子どもたちにとって話しやすい

実は子どもたちにとって、「話すことは何でもいいよ」と言われるのは難しいようです。何でもいいと言われると、まずは何を話すか考えなければならないからだそうです。

その点、話すテーマが決まっていると、後は何を話すか考えるだけで良いので、話すことが苦手な子にとってはハードルが下がります。

サイコロトークに慣れるまでは、「好きな食べ物」「好きな色」など、簡単なテーマにするとよいでしょう。

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中学生に簡単なテーマを与えると、意外と深い話になっておもしろいですよ。

全員が話すことで、コミュニケーションが深まる

サイコロトークは、全員が参加する遊びです。そのため、全員が話すことでコミュニケーションが深まります。

特に、中学校の入学後の学級開きで行うのがおススメです。

いろいろな小学校から集まってきた子どもたちは、入学直後は緊張でいっぱいだと思います。そんな中、順番に全員が話すことで、自己紹介を兼ねながら交流を図ることができます。

グループで自由に話しなさいと言っても、特定の子ばかりが話すことになるでしょう。しかし、サイコロトークを取り入れることで、全員に話す機会が与えられます。

サイコロトークのやり方と注意点

サイコロトークのやり方

先述の通り、サイコロトークになれるまでは、簡単なテーマで実施するのがよいでしょう。

具体的に以下のようなテーマです。

  • 好きな食べ物
  • 好きな色
  • 好きな教科
  • 好きな芸能人
  • 好きな本
  • 好きな遊び
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話すことが苦手な子は、理由を言わなくてもOKにします。話せる子には、理由も説明させましょう。

慣れてきたら、少しずつテーマを変えていきます。

  • 最近、夢中になっていること
  • 最近、思い切り笑ったこと
  • 最近、ものすごく怒ったこと
  • 最近、落ち込んだこと
  • 最近、すごくうれしかったこと
  • 最近、不思議に思ったこと

ここでは、「最近」というテーマでまとめていますが、子どもたちからテーマを募集してもよいでしょう。その方が、子どもたちは話しやすいかもしれません。

本人のエピソードとなるので、その子への理解が深まります。サイコロトークで発表した子の後に、フリートークとしてみんなで感想を伝え合うのもいいですね。

相互理解が深まることで、人間関係も深まっていくことが期待できます。

中学生の場合は、さらに難しいテーマにしてもいいでしょう。話が盛り上がると思います。

  • 中学校を卒業したら?
  • 付き合うならどういう人?
  • 好きな先生は誰?
  • もし100万円あったらどうする?
  • 時を戻せるならいつに戻りたい?
  • 実はこんな隠し事があります!
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こういうテーマこそ、子どもたちに聞いた方がおもしろいネタが挙がるかもしれません。

サイコロトークの注意点

サイコロトークの最大の注意点は、気軽に話をするためのツールであることを忘れないことです。

これを忘れてしまうと、話し合いが盛り上がらないグループがいた時に、教師が腹を立てることになりかねません。

また、話すことが極度に苦手で、なかなか話し出せない子がいる場合もあります。そうした子へ、話すことを強制すると、ますます話すことが苦手になってしまいます。

話すことが特に苦手でなくても、テーマによってはすぐに話すことが思いつかない子もいるでしょう。

そのために、以下のようなルールを決めておくとよいでしょう。

  • すぐに話ができない子は後に回してよい
  • どうしても話せない子は、次回でもよい

ただ、どうしても話せない子が次回に話すことになると、その回では何も話せないことになります。その場合、誰かの発表に対して、感想を言わせるなどして、無言で終わらないように配慮することも必要です。

または、話が難しそうなテーマなら、サイコロを事前に振って、次回までに考えてくるという方法も有効です。

ぴーちょこ

その場で何が出るかというドキドキ感は減りますが、話すことをゆっくり考えてこられる点はいいですね。

最後に

サイコロトークは、教師の準備が比較的簡単な割に、教育効果の大きな活動だと思います。

今回は、学級経営の一つのアイデアとしてサイコロトークを紹介しました。

サイコロトークを通して、子どもたち同士が気軽に話し合える雰囲気ができると、学習での話し合いも円滑に進むようになります。

明日からでもすぐに実践できる方法です。サイコロトークを試してみませんか?

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

元教員。
公立の小中学校で20年間勤務した経験を生かし、今をがんばる先生方を応援するサイトを作っていきます。

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