学童期、思春期など、年齢によって子どもたちはさまざまな悩みを抱えます。教師もそれに応えてあげたいのですが、どうしてよいかわからないことも多々あります。
そうした子どもたちの悩みに向き合うのに参考となる本を紹介します。
教師が読む本だけでなく、子どもも読める本も一部紹介します。
子どもの悩みについて、参考になる本(小学生向け)
子どもの敏感さに困ったら読む本
5人に1人がもつといわれる敏感気質(HSP/HSC)について書かれています。著者は、十勝むつみのクリニック院長で、日本では数少ないHSPの臨床医の長沼睦雄医師です。
敏感気質の子どもは、「些細なことが気になりとても傷つきやすい。でも、感性が豊かで気持ちがやさしい。」と述べられています。
内容紹介に、以下の項目に一つでも当てはまるものがあれば、敏感気質の子どもかもしれないと書かれています。
□すぐにびっくりする
□いつもと違う臭いに気づく
□興奮したあとはなかなか寝つけない
□たくさんのことを質問する
□服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる
□うるさい場所を嫌がる
教師はもちろん、子育て中の保護者にも読んでほしい本です。
5分でわかる友だち術
基本的に、小学生が読むことを前提に作られています。そのため、大人も気軽に読むことができます。
学級文庫に置いておくとよいと思います。表紙が見えるようにしておけば、女子はすぐ手にとると思います。読むことで、子どもなりに友達との付き合い方について考えると思います。
子どもの悩みについて、参考になる本(中学生向け)
保健室から見える親が知らない子どもたち
著者は、元養護教諭です。子どもたちの生きづらさ、悩み、自己否定感の背後にある問題の本質を分かりやすく解説しています。
「自分を多重人格だと思い込んだBさん」「LINEの既読問題に悩む子どもたち」などの具体例をもとに、対応法について学んでいける本です。
だれもが直面することだけど人には言えない中学生の悩みごと
仲間外れ、気になる異性、ウザイ親、退屈な勉強など、中学生の時期に特有な悩み、苦しみに焦点を当てながら、それらに対する考え方の例を紹介しています。