2021年7月11日、教員免許更新制について、文部科学省は廃止の方針を固めたというニュースが報じられました。
長かった…あれだけ意味のない制度だってわかっていたのに。
教員免許更新制が廃止されるのは、現場の教員にとってとてもうれしいことです。
さて、今回は、教員免許更新制が廃止されると聞いてうれしいので、これまで溜まっていた教員免許更新に対するグチをいろいろ言っていきます!
毎日新聞の調査によると、教員免許更新のために受講する講習が「役に立つ」と答えているのは、わずか3割だそうです。でもこれは、ちょっとおかしい!
教員は、Noと言えない人が多い職種です。だから、勤務時間を過ぎても子どもたちのためだから…と残業に残業を重ねてしまうのです。きっと、この調査も「役に立たなかったとは言いづらいな…」という意識が働いているハズ!
私の周りの先生方の様子を見ていると、教員免許更新の講習が役に立ったと心から言える人は1割もいないですよ。よかったなんて言っている人、一人も見たことがありません。
さあ、どうして教員免許更新制が現場の教員に不評だったのか!その理由とは、
・講習の内容が、直接現場に役立つものが少ない
・免許更新のための講習費用、講習会場への交通費などを含めると3~4万円の自腹
・とりあえる講習を受ければ、99%合格認定
・多忙な教員がさらに多忙に
3~4万円もかけるなら、もっとよい講演会や学習会に参加しますよ。
教員免許更新制なんて、現場からすれば「単なる義務」でしかありません。日々授業をしたり子どもたちと関わったりして、教員としての力をつけているのに、どうして免許更新が必要なのか!と怒り心頭です。
大体、講習を準備する大学側も、教員が免許を更新できないと困るので、免許を更新させるための講習になります。教員も、受講すれば免許を更新できることを知っているので、ただ受けに行くだけです。
意味な~い!
でも、教員免許を持っているのは、現場で働く人ばかりではありません。教員を退職した人、教員免許を取得したけど教員以外の仕事をしている人などさまざまです。
学校現場は教員が足りない!なんて言っているのに、免許更新制を導入したせいで、「教員免許の期限が切れていて採用できない」という混乱を招くことに。
まあでも、教員免許更新制が廃止されるということで、安心しました!
でも、文部科学省のお偉いさんたち。教員免許更新制のために、免許を失効してしまった人への救済措置も合わせて考えてくださいね。