3月の修了式を終えると、「やっと1年が終わったぁ!」と開放的な気持ちになり、特に何もしないまま次年度を迎えていませんか?
もちろん、1年の疲れをとるために、思い切りリフレッシュすることは大切だと思います。しかし、せっかく時間があるのですから、次年度に向けて準備もしておきたいものです。
ということで、次年度に向けた教師の年度末のおススメの過ごし方について、提案していきます。
自分の振り返りをする
1年の仕事を振り返る
1年を振り返ってみて、学級経営で自分ができたことを振り返ってみましょう。小さなことでもかまいません。いろいろと書き出してみましょう。
例を紹介します。
- 学級通信を毎日発行することができた。
- 漢字小テストで全員100点をとらせることができた。
- 長縄の8の字跳びで、歴代新記録を出すことができた。
- 二重跳びが1回もできなかったA君を跳ばすことができた。
- 教育書を毎月3冊読むことができた。
- Excelで、簡単な数式を組み込んだ表の作り方を覚えた。
- 1年間、体調不良で欠席することなく勤務できた。
小さなことでもいいから、できるだけたくさん書き出してみましょう。
書き出せたことは、確実にあなたの力として身に付いたことです。
実は、この「できた」を毎年書き続けていくと、たくさんの「できた」が蓄積されていきます。これが大切で、教師としてどんな力が身に付いたのか、目で見て確認することができます。
もちろん、「できたと言えるほどのことじゃないのに…」と謙遜される方もいるかもしれませんが、どうせ自分しか見ないことです。恥ずかしがらずに、毎年書き溜めていきましょう。
私なんか、「間違って覚えていた『りっしんべん』の正しい書き順を覚えた」なんて記録がありました(笑)。
何年か蓄積されると、ふと見返した時に、「あの時の自分はこんなことをがんばっていたんだ。よし、次年度はもっとがんばってみよう!」とやる気が出てくることがあります。
プライベートでやりたかったことができたか振り返る
仕事だけでなく、プライベートが充実していたか振り返ることも大切だと私は思っています。
プライベートを充実させることが、仕事の充実につながると考えているからです。
教師として輝いて見える人は、プライベートも充実している人です。私が出会ってきた先生方は、プライベートも充実していました。
年度末には、プライベートでやりたかったことができたか振り返りましょう。
できなかったこと、やりたかっとことを書きだしておくと、次年度の目標になりますよ。
次年度の目標を立てる
仕事の目標を立てる
自分の振り返りをしたら、次年度の仕事の目標を立てましょう。次年度の学年が発表されていれば、かなり具体的な目標を立てられると思いますが、新学年の担任の発表は4月という学校も多いでしょう。
そこで、どの学年になっても生かせるような目標を立てましょう。
目標を達成するためには、「やらなければならない」よりも「やりたい」を目標にした方がよいです。
具体例を挙げてみます。
- 学級通信を毎日出す。
- 学級の歌を作る。
- 学年園で季節に合わせた野菜を育てる。
- 毎月、子どもたちとおもしろい集合写真を撮る。
- 体育でタブレットを活用した授業をする。
尊敬する先輩がやっていることを目標にしてもいいですね。
自分がワクワクするようなことを目標にしてみましょう!やらなければならないことは、どうせその時になればやります。
それよりも、自分がやりたい、チャレンジしたいことを目標にした方がやる気が出ませんか?
プライベートの目標を立てる
仕事を円滑に進めるためには、プライベートの目標を立てることも重要です。
プライベートの目標を達成するためには、仕事を効率よく進め、プライベートに使える時間を捻出する必要があります。
つまり、プライベートを充実させようとすることが、結果的に仕事を効率よく進めることにつながるのです。
プライベートの充実とはちょっと違いますが、子どもがいて早く帰らなければならない先生って、仕事が早くないですか?
逆に、独身の先生で、のんびり仕事をしている先生が周りにいませんか?
プライベートでやりたいことも、年度末の間にしっかり考えておきましょう。「毎日、趣味の消しゴムはんこづくりをやりたい」と目標を立てれば、毎日早く帰ろうとしますよね?
プライベートの目標は、毎日に関わる小さなことと、時間をかける大きなことの両方を考えておくとよいと思います。
私が実際に立てていた目標を紹介します。
毎日に関わる小さな目標
・ギターを毎日30分練習する。
時間をかける大きな目標
・オリジナル曲を1年で5曲作る。
プライベートの目標を立てておくと、家に帰ってからの時間も充実しますよ。
思い切りリフレッシュする
年度末から春休みは、一番リフレッシュできるときだと思います。
(修了式に1年生の担任だと分かったら、入学式準備に追われてそれどころじゃないかもしれませんが…(笑)。)
次年度から気持ち新たに仕事ができるように、思い切りリフレッシュしましょう!
私のおススメは、旅行です。一泊二日でもよいので、現実逃避の旅に出てはいかがですか?
旅行に限らず、人によっていろいろな趣味をお持ちだと思います。趣味に思い切り時間をかけるのもいいですね。
仕事のデータやプリント類を整理しておく
再び仕事の話に戻りますが、年度末には仕事のデータやプリント類を整理しておきましょう。
教員経験が何年かある人なら想像がつくと思いますが、作成したデータは再び使用することが多々あります。
学習プリントのデータ、指導案のデータなど、また同じ学年を受け持つことになったときは、出番がやってくるかもしれません。そのために、きちんとデータ整理をしておきましょう。
データは、校務分掌や教科など、種類ごとにフォルダを作って保存しましょう。
授業で使ったプリント類もきちんと整理しておきましょう。デジタル化が進んでいるといっても、プリントや掲示物などの資料は教師の仕事には欠かせません。
私は、研究授業でプリントだけでなく、さまざまな資料やグッズを用意した場合は、袋にひとまとめにして保管していました。
デジタルデータやプリントなど、せっかく作ったものを無駄にしないよう、年度末にきちんと整理しておきましょう。