クレーマー系の保護者には、年度当初の対応が大切!

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小学校でも中学校でも、担任をやっていれば、クレーマー系の保護者をもつことがありますよね。

どうしようもないモンスターペアレントは別として、ちょっとしたことですぐにクレームをつけてくるような保護者は、実は結構います。

モンスターペアレントではなく、この記事で扱う「クレーマー系の保護者」とは、

・学校教育に協力的ではある
・普段は落ち着いている
・対応を間違うとクレームを入れてくる

保護者だと思ってください。職場では、「あの保護者、ちょっとうるさいから気を付けてね。」と言われる程度の保護者です。

対して、モンスターペアレントとは、こちらの対応が通じない非常識な保護者です。保護者の努力が報われない、歩み寄ることができない保護者です。これはもう管理職に丸投げしましょう!

さて、話がそれてしまいましたが、クレーマー系の保護者への対応について、私の経験を交えながらお話します。あくまでも私の場合なので、参考にしつつ、ご自分の対応方法を考えてみてください。

ぴーちょこ

人はみんな違うので、対応も少しずつ変えなければならないですよね。あくまでも、ベースとなる考えということで捉えてください。

目次

年度当初が勝負!

クレーマー系の保護者は、学校に協力的な部分をもっています。教育に無関心なわけではないのです。ただ、保護者が考える教育と、担任の考えとが合わないとクレームを入れてきます。

そこで、私は年度当初に必ず以下のようなことをします。

  • 早めに保護者と話す機会を作る
  • 子どものがんばりを保護者に伝える

たった2つのことですが、これを年度当初にするかしないかで、1年が大きく変わることがあります。簡単に言えば、「先手の対応」です。

ぴーちょこ

保護者との関係作りがうまい先生は、こういう対応をさりげなくしていると思います。私の周りにもいました。

クレーマー系の保護者ですが、モンペとは違うので、完全に理不尽な人ではありません。ただ、学校に不信感をもちやすいだけです。

年度当初は、保護者も「どんな担任かな?」と様子見をしていて、すぐには何かを言ってこないものです。そこで、先手を打って、こちらからアプローチするのです。

特別扱いじゃないか!と思われる先生がいるかもしれませんが、その通りです(笑)。ただ、お互いストレスなく1年を過ごすためには、「先手の対応」を怠ってはいけないと思っています。

これがうまくいくと、保護者は少し安心します。そして、何かクレームがあっても、連絡の入り方がソフトになります。

年度当初といっても、タイミング的にはいつ?

さて、年度当初に保護者にアプローチするのですが、そのタイミングはいつがよいのでしょうか。

私の場合は、4月の授業参観をねらいます。多くの学校は、4月に授業参観が行われるのではないでしょうか。そして、年度当初ということで、保護者向けに懇談会が開かれることと思います。

冒頭でふれたとおり、クレーマー系の保護者は、教育に無関心ではありません。そのため、授業参観や懇談会に参加してくれるでしょう。その日をねらいます。

なぜ、最初の授業参観のタイミングをねらうかと言うと、

  • 直接、顔を見ながら話した方がよい
  • 4月始まってすぐは、わざとらしい。不自然。
  • 授業参観までの子どもの様子を伝えられる
ぴーちょこ

電話で話すより、直接話せた方がよいです。(当たり前ですが)

うまく対応できるチャンスかも?

新しく担任する学級に、クレーマー系の保護者がいると、気が重くなるものです。しかし、実はうまく対応できるチャンスかもしれません。

前年度の担任とうまくいっていない場合は、特にチャンスです。(もちろん、前担任を否定するわけではありません。)

今年の担任はどうだろう?昨年度とは違うかな?とか、クレーマー系の保護者も感じているはずです。そこに、年度当初、新しい担任から直接話しかけられ、わが子のことを褒められたら、よい気持ちになるに決まっています。

今年の担任の先生は違うな。今年はいいかも…。

と思うはずです。保護者だって人ですから、褒められて悪い気はしません。もし、特別扱いされた気付かれても、それはそれでよい気持ちになるでしょう。

ぴーちょこ

「今年の担任は、話せばわかる」と思ってもらえれば、多少のクレームはあっても、大きなクレームにはつながりにくいと思います。保護者が遠慮をするはずなので。

最後に

クレーマー系の保護者とうまくいかない先生は、大体保護者のことを悪く言い、自分の考えと合わないことに文句を言います。

しかし、それは保護者にとっても同じことで、自分の考えが担任に理解してもらえないと感じています。

クレーマー系の保護者の対応が上手な先生は、教員経験は関係ないというのが私の考えです。

若い先生でも、対応が上手な先生はいましたし、ベテランの先生でも自分の考えを曲げられず、保護者とぶつかる先生もいました。

クレーマー系の保護者に対するのに必要な心構えは、「自分の芯を持ちつつも、柔軟に対応できる懐の深さ」だと思います。

自分の芯を持たなければ、保護者の言いなりですし、柔軟に対応できなければ、必ず保護者とぶつかります。

教員である以上、必ずクレーマー系の保護者に対応するときがあります。ストレスなく1年間を過ごせるよう、年度当初にコミュニケーションをとり、信頼を得たいですね。

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この記事を書いた人

元教員。
公立の小中学校で20年間勤務した経験を生かし、今をがんばる先生方を応援するサイトを作っていきます。

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